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【本102】『今日、誰のために生きる?』

著者:SHOGEN 出版社:廣済堂出版

帯に書かれた「効率よく生きたいなら、生まれてすぐ死ねばいい」があまりにも衝撃的で、どんな内容なのか読む前からドキドキしていました。

この本は、アフリカのペンキアート「ティンガティンガ」を学びにいった著者が、ブンジュ村で学んだことを綴ったものです。

「今日も自分の人生を生きられた?」

そんな挨拶が毎日交わされる村。そう、ここは「自分」を何よりも大切にする村なのです。人々は、笑顔と自信に満ちた顔をしています。自分を置いてきぼりにしないことで、自分に注がれた愛を相手に注ぐことができるのです。

私たちは、いつから、自分を二の次にするようになってしまったのでしょう。「自分」を大切にする、当たり前のことなのに、いつのまにか「相手」のために生き、それに振り回されてしまっているような気がします。

自分から始める。
原点に戻ることはとても大切だと思いました。

そして、こんな言葉もありました。
「人と話す時は、その人を抱きしめるようにして話すんだよ」
3歳のザイちゃんに言われた言葉だそうです。
体温をのせないと、何を言っているのか伝わらない。

本当にそうなんだと、そんな大切なことが、この村では親から子へずっとつながっているのです。

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