見出し画像

【携帯書 vol.1】人は考えたとおりの人間になる

普段カバンの中に必ず1冊は本を忍ばせています。
何を忍ばせるのかは、その時々の必要性や気分で変わるのですが、今回は3月にもっとも時間を共にした1冊を紹介します。

人は自分自身の創造主である

その1冊は『人は考えたとおりの人間になる』(刊:田畑書店)
原題は「As a Man Thinketh」(1903)。「原因と結果の法則」の邦題でも知られるジェームズ・アレンの世界的ベストセラーを完訳したものです。
※なんと世界では聖書の次に読まれているらしい

ジャンルとしてはいわゆる自己啓発書にあたります。
自己啓発書と聞くと「結局読んだだけでは行動しないと何も変わらないよね」「自己啓発ジャンキーな人っていっぱいいるよね」とネガティブなイメージを想起する方も多いかもしれません。
たしかにその想起も真理を突いていますが、人には思考して行動してそのうえでの結果がある、と真理もあるのも事実。
この本はシンプルにその真理を語っています。

因果応報という考えもありますが、38年人生を歩んできて、経営という道を歩むことでより一層、今という現実はすべて自分で蒔いた種の結果だよなとひしひしと感じるわけです。この3月もよく持ち歩いては、スキマ時間に自分の調律を兼ねてページを開いていました。

行動が、人の思考の花であるならば、喜びや悲しみ、苦しみは、その果実である。

『人は考えたとおりの人間になる』P.18

人は、たとえうちひしがれ、絶望のどん底にあるときでも、自分自身の支配者である

『人は考えたとおりの人間になる』P.26


目的は強さを生む

目的という概念はブックダムの事業でもある出版プロデュースにおいても、とても大切にしています。

What (何をするか)  よりも Why (なぜそれをするのか)
に当てはめると、
どんな本をつくるか よりも なぜその本でなくてはならないのか
をまず明確にすることが、ブックマーケティング全体の精度を上げることにつながります。(結果的にきちんと読者に届く本ができる)

この本でも、「人の考え方と目的」という章で、人生において目的(と目標)が極めて大切であると説かれています。

経営をしているとミッションとビジョンという言葉に置き換えられますね。試行錯誤する日々の中で、本書に記されたコトバの数々はチューニング替わりになり、前進する強さにもなる。
3月の私はこの本が放つプラスのエネルギーを必要としていたのでしょう。

どんなに弱い心を持った人間であっても自分の弱さを認識し、「力は努力と鍛錬によってのみつちかわれる」ということを信じて努力に努力を、また忍耐に忍耐を重ね、力を着実につけるようにがんばり続けていけば、いつかは神のような強さを身につけることができる。

『人は考えたとおりの人間になる』P.70

ある目的を設定したならば、その目的に向かってまっすぐな道を心に描き、わき目もふらずにその道を進んでいくことだ。疑惑とか恐れとかいう感情はきびしく排除すべきである。

『人は考えたとおりの人間になる』P.73