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分断を煽ることからは、できる限り距離をおきたい。スクショ含めた無断転載は厳禁。http…

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分断を煽ることからは、できる限り距離をおきたい。スクショ含めた無断転載は厳禁。https://bookmeter.com/users/957838/books/read

記事一覧

今週の練習成果

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3日前
7

今週、読み終えた本 『バルタン星人を知っていますか?』 『才能の科学』

大学卒業とテレビ草創期が重なるという幸運に恵まれ、とても面白い時代を生きた人だ……と感じかけたのだが、いや、ちょっと待て。 私自身が経済学部を卒業したのが1998年…

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4日前
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ボーカルセラピーと精神科の「メール診療」について

抗精神病薬が登場する前の精神科医サリヴァンは、精神療法だけで多くの統合失調症患者を回復させた、と言われている。 患者の中には、現代の基準だと同病の診断には当ては…

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5日前
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今週の練習成果

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10日前
6

今週、読み終えた本 『運は遺伝する』 『最恐の幽霊屋敷』 『女子大生、オナホを売る。』

「運が遺伝する」と聞くと荒唐無稽に感じるが、遺伝による性格特性によって、人付き合いも含めた行動が影響を受け、その結果として「運がいい」「運が悪い」できごとに遭遇…

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10日前
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感覚のわずかなズレ、介入効果の感じにくさ、援助者への依存などについての雑感

精神科に連れてこられる子の父母と話すと、優先順位のズレを感じることがある。 たとえば、子どもが奇妙な言動をとり、叫び、自傷し、父母は夜も眠れないほど悩んでいる。…

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12日前
9

今週の練習成果

現地でスケッチする楽しさに目覚める旅だった。着彩は帰宅してからだったが、現地で色までつける余裕があれば、なお楽しくなりそう。

新芽🌱
2週間前
6

今週、読み終えた本 『透明水彩で描く魅力ある人物画テクニック』 『保身』 『悪事の心理学』

なるほどそう描くのか、と思って試すと、うまくいったり、いかなかったり。 本書を読んだことを活かして描いたのがこの絵。 以前読んだ『地面師』に出てきた積水ハウス事…

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2週間前
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ひきこもりに悩む親だけでなく、治療家や学校の先生にもお勧め! 『社会的ひきこもり 終わらない思春期』

研修医時代に読んだ本で、現在は改訂版が出ている。前の版はKindle Unlimitedにあるので、もし悩んでいる人がいればぜひ読んでみてほしい。 ひきこもり相談を受けたことが…

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2週間前
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今週の練習成果

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3週間前
7

今週、読み終えた本 『サービスの達人に会いに行く』 『トヨタの危機管理』 『トヨタがやらない仕事、やる仕事』 『ぼく モ…

これはうちの病院の仲間に読ませたい。経営の手法や利益の出しかたは、病院は一般企業とは異なるように思うことが多いが、サービスについては参考になることが多々ある。い…

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3週間前
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ミラーリングとしての挨拶

診察室に入ってきた患者さんが「おはようございます」と言えば、こちらも「おはようございます」と返す。 「こんにちは」なら「こんにちは」。 精神科医に限らず、人は意…

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3週間前
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今週の練習成果

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1か月前
6

今週、読み終えた本 『子どもへの性加害』 『夜の道標』 『ユーザーファースト』 『キリンビール高知支店の奇跡』

性加害を繰り返す性依存の人を治療担当することがあるので、参考にしたくて読んだ。 本書は「子どもへの性加害」と銘打ってはあるが、性加害一般に当てはめて考えることが…

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1か月前
9

説得より、質問

患者さんの考えや行動を変えたいときは、説得しない。 質問する。 たとえば、依存症の患者さんが治療プログラムの途中で「退院します」と言ったとき。 「そんなこと言わ…

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1か月前
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レッテルを貼られない、貼らない

たった一回の出来事でネガティブなレッテルを貼られることがあるから気をつけなさい。 たった一回の出来事でネガティブなレッテルを貼ってしまわないように気をつけなさい…

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1か月前
7

今週の練習成果

今週、読み終えた本 『バルタン星人を知っていますか?』 『才能の科学』

大学卒業とテレビ草創期が重なるという幸運に恵まれ、とても面白い時代を生きた人だ……と感じかけたのだが、いや、ちょっと待て。 私自身が経済学部を卒業したのが1998年。まさにインターネット草創期ではなかったか。そのときの私は、「面白いことがない」などとボヤキながら、ただダラダラと過ごしていただけではなかったか。 結局、「幸運」も「面白い時代」も、求めて動く者のところにしか訪れないのだ。 ウルトラマンとバルタン星人の話も興味深かったが、それよりはファーストペンギンとしてテレビに飛

ボーカルセラピーと精神科の「メール診療」について

抗精神病薬が登場する前の精神科医サリヴァンは、精神療法だけで多くの統合失調症患者を回復させた、と言われている。 患者の中には、現代の基準だと同病の診断には当てはまらない人もいたと思われるが、なにはともあれサリヴァンは薬なしで治したらしい。 そのサリヴァンは、 「“Verbal therapy”というものはない。“Vocal therapy”があるのだ」 と言っていたそうだ。 つまり、精神療法にとって「言葉の意味」そのものより、治療者の声の調子や抑揚、テンポなどが重要とい

今週の練習成果

今週、読み終えた本 『運は遺伝する』 『最恐の幽霊屋敷』 『女子大生、オナホを売る。』

「運が遺伝する」と聞くと荒唐無稽に感じるが、遺伝による性格特性によって、人付き合いも含めた行動が影響を受け、その結果として「運がいい」「運が悪い」できごとに遭遇する確率が上がる、というのはとてもよく理解できる話だった。 少し尖った橘氏と、ちょっとマイルドな安藤氏の対談で、ちょうどいいバランスがとれていたように感じる。 初読み作家。 おもしろかった。 最後の謎解き、特に真相は伏線不足じゃないかという気もするが、全体的なおもしろさが勝っていて、どうでもよくなる。 悪役側のかなり

感覚のわずかなズレ、介入効果の感じにくさ、援助者への依存などについての雑感

精神科に連れてこられる子の父母と話すと、優先順位のズレを感じることがある。 たとえば、子どもが奇妙な言動をとり、叫び、自傷し、父母は夜も眠れないほど悩んでいる。ところが、「心配な状況なので、児童思春期専門の病院に入院を検討しましょう」と促すと困り顔になる。理由を問うと、 「学校が……」(あるいは塾や習いごと、家族旅行など) こういうバランス感覚のズレは、きっと日常生活のいたる所に影響していて、それがまたその子の家庭生活上の苦しさの一因になっているのだろうな、と感じる。

今週の練習成果

現地でスケッチする楽しさに目覚める旅だった。着彩は帰宅してからだったが、現地で色までつける余裕があれば、なお楽しくなりそう。

今週、読み終えた本 『透明水彩で描く魅力ある人物画テクニック』 『保身』 『悪事の心理学』

なるほどそう描くのか、と思って試すと、うまくいったり、いかなかったり。 本書を読んだことを活かして描いたのがこの絵。 以前読んだ『地面師』に出てきた積水ハウス事件にまつわるノンフィクション。『地面師』では加害者側から、本書では被害者である積水ハウス側から追いかけており、事件の概要は本書のほうが詳しくて分かりやすい。何回も出ている警告を無視して罠にはまるさまは、まるで乗組員がパイロットに意見できずに墜落した飛行機事故のレポートを読んでいるかのようだった。大企業のトップなんて

ひきこもりに悩む親だけでなく、治療家や学校の先生にもお勧め! 『社会的ひきこもり 終わらない思春期』

研修医時代に読んだ本で、現在は改訂版が出ている。前の版はKindle Unlimitedにあるので、もし悩んでいる人がいればぜひ読んでみてほしい。 ひきこもり相談を受けたことが何度かあるが、どれも一筋縄ではいかない。明らかに統合失調症やうつ病などが関与していると思われるケースは、実は対応しやすい。先人が築き上げた治療方法というレールがあり、そこへ乗せるまでの苦労はあるが、そこからの知見は豊富だからだ。 しかし、原因が一見しただけでは分かりにくいひきこもりは、まずレールその

今週の練習成果

今週、読み終えた本 『サービスの達人に会いに行く』 『トヨタの危機管理』 『トヨタがやらない仕事、やる仕事』 『ぼく モグラ キツネ 馬』

これはうちの病院の仲間に読ませたい。経営の手法や利益の出しかたは、病院は一般企業とは異なるように思うことが多いが、サービスについては参考になることが多々ある。いわゆる根底、背骨と言われるようなところを意識して自己鍛練することが大切だと感じた。 なるほどと思うことが多々あった。病院経営の参考に。 当院の幹部候補で読みまわしたい内容だった。 絵が素晴らしく魅力的。シンプルな線なのに、惚れ惚れする。内容も良い。これはいつか子どもに読ませたい。 自宅と病院の入院患者さん用に購入

ミラーリングとしての挨拶

診察室に入ってきた患者さんが「おはようございます」と言えば、こちらも「おはようございます」と返す。 「こんにちは」なら「こんにちは」。 精神科医に限らず、人は意識することなく自然にこういう同調・同期行動をとっている。これはミラーリングという行動の一つで、同調された相手はささやかながらも安心感を抱く。 診察室で、私はこのミラーリングを意識的に行なう。 たとえ12時近くになっていても、患者さんから「おはようございます」と言われたら「おはようございます」と答えておいて、「あっ、

今週の練習成果

今週、読み終えた本 『子どもへの性加害』 『夜の道標』 『ユーザーファースト』 『キリンビール高知支店の奇跡』

性加害を繰り返す性依存の人を治療担当することがあるので、参考にしたくて読んだ。 本書は「子どもへの性加害」と銘打ってはあるが、性加害一般に当てはめて考えることができる部分も多々あった。特に、本人が負うべき責任、被害者と被害者予備軍の権利と本人の権利を天秤にかけたら、被害者の権利のほうが圧倒的に重いのは当たり前だ、という点には深く頷いた。 設定がやや極端だったり、小学生の思考が小学生にしてはやや大人びていたり、という違和感があったものの、そんな違和感を吹き飛ばすくらいに引き込

説得より、質問

患者さんの考えや行動を変えたいときは、説得しない。 質問する。 たとえば、依存症の患者さんが治療プログラムの途中で「退院します」と言ったとき。 「そんなこと言わずに頑張りましょう」 思わずそんな言葉が出そうになっても、こらえる。 「退院したいんですね。ご家族に連絡は?」 「いや、まだ」 「なんて言われそうですか?」 「ダメって言うでしょうね」 「どうして?」 「体が心配とかでしょう」 「ご家族は体の心配をされてるんですね」 「でしょうね」 「そのこと

レッテルを貼られない、貼らない

たった一回の出来事でネガティブなレッテルを貼られることがあるから気をつけなさい。 たった一回の出来事でネガティブなレッテルを貼ってしまわないように気をつけなさい。 うちの子どもたちに教えること。