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「絶対泣ける」なんて言わないけど

嫌い、まではいかないけど苦手なもの。

感動を先回りしてくる本の帯。

特に「絶対泣けます!!」とか。まるで泣くのが当たり前で、泣けなかったら罪みたいな。笑おうが怒ろうが自由なのに。「つまらなかった」という感想を封じ込めたい意図を疑ってしまいます。

何かの本に「お客さんを泣かせようとして泣かせることのできる表現者は上手い。でも一流ではない」「真の一流は泣かせる気がないのにお客さんの方で勝手に泣いてしまう」と記されていました。

ちょっとわかる気がします。思い出すのは2007年12月。ガンとの闘病で1年半欠場していたプロレスラー・小橋建太選手の復帰戦です。

マシンガンチョップを必死の形相で叩き込む姿を見て、涙がボロボロこぼれました(いまも↑を視聴してちょっと涙目です)。長年プロレスを見ていますが、あんなに泣いたことは後にも先にもありません。一方で「感動はしたけど泣くまではいかなかった」という知り合いも当時いました。それでいいと思っています。

話を戻しましょう。

読んでいて初めて泣けた本は何か? 

思い出せません。もちろん泣けた本がないわけではない。ああ、これも詳しく書かない方がいいのか。では「東野圭吾のとある長編小説」とだけ。映画も見ました。名作です。役者の演技が素晴らしかった。いまでもDVDを持っています。ただあの作品に関しては、小説の方が真の一流だったかなと。

聴いていて初めて泣けた曲。これはハッキリ覚えています。2004年に亡くなった岡崎律子さんの「Bon Voyage!」です。

夢を追いかけている人。日々頑張っているけどなかなか報われない人。よかったら聴いてみてください。あくまでも私が泣けたというだけで、絶対泣けるとは言いません。ただ、とてもいい曲です。ぜひ。

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