見出し画像

今はもうない

※この記事には出て来ませんが、森博嗣は好きな作家です。映画「スカイ・クロラ」のDVDも持っています。

先日、久しぶりに行きつけの串焼き屋に行ったらマスターが代替わりしていました。8年近く通っているので、一言挨拶したかったな。言葉をかわしたことはほとんどありませんが、あの人とはもう阿吽の呼吸で、次に何を注文するかをほぼ把握してくれていました。

味は落ちていなかったです。私を覚えているスタッフさんがいて「しばらくですね」と言ってくれました。また行きます。個人経営の飲食店はやはり大変なんですね。そういえばもう一軒、たまに足を運ぶ熊本系の居酒屋(馬刺しが絶品!)があるのですが、そこも去年行ったら代替わりしていました。前のご主人もたまに来ているみたいですが。

ともあれ、お店が残ってくれているだけでもありがたいです。地元のいちばん好きだったラーメン屋は気づかぬうちに消えていましたから。あのコシのきいた縮れ麺とさっぱりした上品なスープをもう味わえないのか。。。

少し前の話ですが、浪人生時代に毎日通っていたラーメン屋もいつの間にか駐車場になっていました。にんにくを大根おろしと勘違いしてスープにガンガン入れていたなあ。大学生時代に友達と朝まで過ごしたショットバーは建物ごと一新されていました。クールなバーテンが「日本に縛られたくない」「俺の接客は世界に通用する」と豪語していたけど、いまどうしてるのかな。

今年いちばん驚いた「閉店」はこちら。
本屋と飲食店は「今度行こう」と思っているうちになくなりますね。今年の夏のように何の気配も感じさせずいきなり。この「文教堂書店・浜松町店」には学生時代に何度も足を運びました。社会人になってからも数回。文庫の品揃えが渋くて、毎度衝動買いしていた記憶があります。新刊の平積みがどうしても注目されがちですが、書店の売り上げの多くを占めているのは実は棚差しなのです。つまり「衝動買いを誘う一冊」をいかに棚に忍ばせるかが、書店員の腕の見せどころ。その意味でも素晴らしい書店でした。

改札を出てすぐ入れる利便性もポイントが高かったです。一度働いてみたかったな。きっといろいろ勉強になったはず。改めて人生は一期一会。


この記事が参加している募集

スキしてみて

習慣にしていること

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!