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柴田勝頼に望む”Takeover”

言葉が出なかったです。

2017年4月。新日本プロレスの柴田勝頼選手はオカダ・カズチカ選手とのタイトル戦後に急性硬膜下血腫で倒れ、緊急手術を受けました。本人いわく「生存できる確率は18%以下」だったそうです(詳しく知りたい方は↓をぜひ。発売は昨年4月)。

同年8月のG1最終日。柴田選手は今回と同様、サプライズの形で登場してくれました。そして「生きてます! 以上!」とだけマイク。以後はLA道場のヘッドコーチとして後進の育成に励んでいました。

2019年8月のG1最終日。自らが新日本に誘ったKENTA選手がバレットクラブ入りしてヒール(悪役)ターンすると、制裁のためにリングイン。闘う姿が見られて嬉しかったです。と同時に「これ以上はムリかな」「もっと見たいけどもし何かあったら」とモヤモヤしました。

そして2021年10月のG1最終日。奇跡が起きました。

グラップリングルール(打撃なし)のエキシビジョンマッチでついに彼がリングに帰ってきたのです。こういう形で入場テーマ曲”Takeover”をもう一度聴ける日が来るとは。。。

ねとらぼ調査隊が少し前に実施した「あなたが好きな新日本プロレスの日本人選手は?」というアンケートで、私は柴田選手に投票していました。結果は12位。4年間試合をしていないことを思えば大健闘です(ちなみに今年のG1優勝者であるオカダ選手は7位)。「待ってるのは俺だけじゃない!」という当たり前の事実に胸が激熱でした。

”Takeover"という単語には、よく知られた「引き継ぐ」以外にも「交代する」「支配する」「権力を掌握する」という意味があります。レスラーとしての新たな闘いに期待しつつ、私は彼に団体の運営に加わって欲しい気持ちも持っています。新日本を迷走させた輩から舵を奪い、昔のいいところを引き継ぎつつ、時代に即した新しいプロレスで業界を支配して欲しいと。

エキシビジョンではないコスチューム姿の復帰戦、待ってます。必ず見に行きます!!!

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