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妄想対談「新日本プロレス vs 週刊少年ジャンプ妄想対抗戦①矢野通 vs 夜神月」

Y:またとんでもないお題が来ましたね。まあ、月もテニスでLに勝つぐらいだから運動神経はかなりいいんでしょう。警察官だから柔道も強いはず。とはいえ、矢野さんはアマレスで数々のタイトルを獲得し、オリンピック出場も十分狙えたほどの猛者ですから、まともに戦えばやはり・・・

O:いやいや。こんなもん、普通に月が秒殺で勝つだろ。

Y:え、どういうことですか? 

O:月はゴングが鳴ると同時に場外に出ればいい。おそらく足の速さではスリムな月の方が上だろ? 矢野から逃げながら腕時計に仕込んだデスノートに「矢野通」と書けばいいんだ。それで矢野は40秒後に心臓麻痺じゃないか。

Y:ちょっと待ってください。これ、プロレスルールですよね?

O:そうだよ。プロレスルールブックの「反則行為」の中に「紙に相手の名前を書くこと」という項目は存在しない。そしてデスノートへの書き込みと矢野の身に起こった事実との間の因果関係は科学的に立証のしようがない。新日本プロレスの関係者の中に他のデスノートの所有者か、ノートに触れたことがあって死神を見ることのできる人間がいれば話は別だが。

Y:な、なるほど。。。あくまでも試合中の事故となるわけですね。じゃあ月は試合前のボディチェックの時に、絶対に腕時計の中身をレフェリーに触らせないことですね。いや、そもそもレフェリーに腕時計を見つかったら「外せ」と言われるかも。あとボールペンはどうするんですか?

O:大丈夫だ。カード的にメインではないから、レフェリーはレッドシューズではない。となるとマーティー浅見の可能性が高い。彼は先日のNJCでも矢野の隠したバリカンを平気で見逃していたほどにチェックが緩い。腕時計はリストバンドの下にでも隠せばいいし、ペンはタイツの中に忍ばせるか、リングアナの机にある試合結果を記録する用の物を盗めばいいんだ。そもそも月がどんなコスチュームを着て試合をするのかよくわからないけどな。2013年ドームのロウ・キーみたいにスーツ姿で戦ったりして。

Y:それありそうですね。っていうか、まじすか! じゃあ矢野さんが勝つには開始前に襲撃して、月がデスノートに名前を書く前にぶちのめし、押さえ込んで3カウントを奪うしかないんですね。。。

O:ところがそれでも勝てるとは限らない。月が事前に控え室でコンソメ味のポテチをつまみつつ「矢野通。○月○日の自分の試合が始まった直後に滑って転んで頭を打ち、そのまま(以下自主規制)」とでもデスノートに書いていたら、始まる前から月の勝利が確定してしまうんだ。この手を使われてしまうと正直厳しい。

Y:ああ、そうか。これは確かに回避のしようがないですね。一度デスノートに書かれた事実はもう消せないですから。最初の読み切り版だったら確か消しゴムで消せたんですけど。

O:でもな、実はその策を使われても矢野が勝つ方法はあるんだよ。

Y:え、本当ですか!!! 教えてください!!!

O:デスノートを使うには、相手の顔と名前が必要だろ? 矢野の顔はもう全国的に知れ渡っているから、今更どうしようもない。だが名前の方はどうにかなる。戸籍法107条の2に「正当な事由によつて名を変更しようとする者は、家庭裁判所の許可を得て、その旨を届け出なければならない」とある。つまり家庭裁判所の許可を得れば名(いわゆる下の名前)を変えることは可能なんだ。ちなみに、ここでいう正当な事由とは「名の変更をしないとその人の人生や生活などに支障を来す場合をいい、単なる個人的趣味、感情、信仰上の希望等のみでは許されない」とされている。矢野の場合、ここで名前を変えないとダイレクトに命にかかわるわけだから、人生や生活に支障を来すだろ? だから試合の直前に誰にもわからないようにこっそり「矢野太郎」とかに改名しておけばいいんだよ。

Y:なるほど!!! で、40秒後にわざと倒れて、月が「矢野、ぼくの勝ちだ」「計画通り」とか言って悪人顔でレフェリーにアピールしている隙に急所打ち→丸め込みのコンボで3カウントですね!!! 

O:でもなあ、これにもひとつ欠点がある。月が試合前にリュークと取引をして死神の目を持っていたら、どうしようもないんだよ。本名が見られてしまうからな。

Y:大丈夫ですよ。月は作中で「寿命を半分にするなんて馬鹿げている」と死神の目の獲得を断固否定していましたから。まあ相手が鈴木みのるとかバッドラック・ファレだったら身の危険を感じてワンチャンあるかもしれませんが。。。

O:よし、じゃあこの試合は矢野通の勝ちだ。デス・ノー・トー!!!

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