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Twitterで読書垢をしております。 エッセイのようなものを書いております。 よろしくどうぞ。 フォロバが遅くなることもありますがご了承下さい。

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KKWTって……?

どうもどうも。 私KKWTと申しまして、Twitterで読書垢をやっている者です。 最近140字で足りないなぁ、とか読書関連のツイートが圧倒的に多いところにこの話題は投げづらいなぁ、とか思うようになりまして、書きたい欲に負けnoteを始めてみたという訳なんです。 基本的にnoteにはエッセイを書いていこうと思っているのですが、お読みの皆様におかれましてはエッセイ「のようなもの」と捉えて頂けると丁度良いかなと思います。 どうぞよしなに。

    • 何年かぶりにログインしました。懐かしいなこのアイコン……

      • 盛夏のアート見聞録(2)

        というわけで続きである。第一弾はこちらからどうぞ。 https://note.com/bookskkwt/n/nbc040ab0a673 ネタバレがしばらく続くので、その点十分ご留意されたい。 続いて向かったのは 「もつれるものたち」というまた別の企画展である。 まず私の興味を引いたのは、ビオ・アバドの作品「ジェーン・ライアンとウィリアム・サンダースのコレクション」(2014-2019)であった。 フィリピンのマルコス大統領とその妻イメルダが権力を使って手に入れ、後に政

        • 物忘れ

          ここ数年、物忘れが激しさを増している。とはいっても肉親や自分の名前を忘れるとか、食事の有無を覚えていられないということではない。 例えば、である。フォロワーのツイートを見て、彼(ないしは彼女の)キャスを聞こうと思う。そして開始時間になる。しかし私は「何か用事があったような気がするが、なんだっただろう」となっているのである。もはやバカである。重要なことでは未だ前科無しだが、いつやらかすか分かったものではない。毎度毎度この調子なので、リマインダーでもつけときゃいいのだろうが、そ

        • 固定された記事

        KKWTって……?

          盛夏のアート見聞録(1)

          私は、基本的に花より団子派である。実利が無いとなかなか動かないし、見て楽しむものはあまり好まない。 しかし、である。そんな私でも年に3回ぐらいは「素敵なものが見たい!」と思う日がある。それが一昨日だった。件の顔芸漫z......もとい金融ドラマを見ていた時も、何を思ったか徹夜で『イカロスの翼』を読んでいた時も、美術館に行きたい、と強く思っていた。 そもそも、この時世に美術館に向かうのは果たしてどうなのだろうか。丁度一昨日の午後も、とある繁華街でバカ騒ぎの延長戦上のある種の

          盛夏のアート見聞録(1)

          赤茄子

          家から駅に行く道の途中、保育園がある。 そこでは、トマトや茄子なんかをプランターで育てている。 園児や通行人に触らせない為であろう、「実が落ちちゃうから触らないでね」なんていう貼り紙が付いている。 ここのところ、「大きくなったかなぁ」「誰かに落とされてはいないだろうか」と多少気を揉みつつ目の端でトマトを確認しながら登校するのが日課になった。 特段面白い訳でも、ある日突然巨大化している訳でもないが、細やかな幸せである。 枕草子に「うれしきもの」という章段がある。 好きな人が

          赤茄子

          架け橋

          桜が綺麗な今日この頃。花粉さえ飛んでいなければ一年で最高の時期である。 毎年この頃になると、少し胸の辺りが疼く。 これから読んで頂くことは、全て私が体験したことだ。 まず最初に、私が決して不幸自慢をしたいとか特定の企業や個人を傷付けたいといった意図は全く無いこと、文中の名称は団体・個人に関わらず全て仮名であることをご承知おき頂きたい。 せめてこの駄文を読んだ人には同じ轍を踏まないで頂きたい。意図をあげるならそれだけである。本当にそれだけ。 3年前の春。私は高校受験に向けて

          架け橋

          大人になるには

          先日、カフェでタルトを食べた。 なんでこれが贅沢なのかについてはこの日の私の一連のツイートを参照されたい。 この写真を撮ってから、三角形の先端側から食べ始めた。小鳥がついばむのもかくや、という食べ方をすること30分。ついに弧側にたどり着いたのだが、そこで私ははたと困ってしまった。 クッキー部分が、上手く切れない。 このタイミングになって、やっと私はタルトを食べることが壊滅的なまでに下手であることを思い出したのだ。 力の入れ具合がよくないのだろう、クッキーの部分をなか

          大人になるには

          ある冬の日

          学生の本分は勉学である、はずである。 しかしながら、私は今年度学内誌の編集委員をしている。 時は令和元年12月23日。 学内誌の原稿は締め切られ、ゲラは校了となっている――はずだったのだが、言葉が汚くて申し訳ないが先輩方の仕事及び仕切り方が悪く、この日になってもゲラ刷りはおろか校閲すら行えていなかった。この日に校閲を先輩が行うはずだったのだが、どうも体調が芳しくないようで、私に仕事を回して自宅療養するという。 特に用事も無く断る理由も無かったので、休校日であったも

          ある冬の日

          向田邦子さんのこと。

          Twitterでお知り合いの方はご存知だと思うのだが、 私は向田邦子が好きだ。敬愛していると言っても過言ではない。 何で年端も行かぬ子供が向田さんなんか、と思うだろう。実際、部活の顧問(司書教諭)に話したら「渋い……」という返しをされた。 中学2年の頃だったと思う。国語の時間に、何気なく教科書を眺めていた。確か光村であったと思うのだが、そこに向田さんの「字のないはがき」が掲載されていた。 惚れた。一目惚れであった。 文体、切り出し、言葉の選び方。 全てにおいて圧倒さ

          向田邦子さんのこと。

          手帳

          だんだんと冬の訪れを感じる。早いもので今年も残すところあと一月と半分程。そろそろマフラーを卸そうかな、と思うと同時に、手帳の仕入時であることに気づいた。 お恥ずかしいことだが、私が手帳を持ったのは今年が初めてである。生徒手帳なら持っていたが、書き込みづらく使っていなかった。しかし、高2が一番どの点でも忙しいうちの学校で、手帳無しに仕事をこなすのは手漕ぎ船で津軽海峡を渡るようなものである(もちろん渡ったことは無いが)。 私は本以外に金をかけない主義なので、手帳を買うのさ

          豪州狂想曲(2)

          そんなこんなでブリスベンに降り立った私は、バスで観光しつつ、研修地であるサンシャインコーストに向かった。 高速道路は何と無料。制限速度は110km/hほどで、私の乗ったバスも常に100km/h超え。しかしアップダウンやカーブが激しい。日本の道路公団がいかにドライバーに優しいかよく分かる。国土大きいんだからケチケチせずにアウトバーンみたいなの作りゃいいのに、というのは土地が狭い国の国民による僻みである。 それにしても日本車が多い。半数ぐらいの車が日本車である。 途中に立ち寄

          豪州狂想曲(2)

          豪州狂想曲(1)

          旅行が好きだ。1人旅もグループ旅行もどっちも大好きである。 自分で言うのは憚られる気もするが、私は好奇心旺盛なタチで、「馬には乗ってみよ 人には添うてみよ」を地で行く人である。なので大抵のことには恐れより興味が先立つ。 ただ、一回だけスリリングな旅をした。 唯一海外に出掛けた語学研修である。 今年の3月から4月にかけてオーストラリアのメルボルンの辺りに行ってきた。 贅沢にもグリーン車で成田に向かい、20時ぐらいのカンタスで飛んだ。 機内食は寿司を食べた。多分もう人生で『主食

          豪州狂想曲(1)

          予約

          思いもうける、という言葉がある。 念のため意味を申せば前もって心の準備をしておくという意味である。 私はこの行為が多分一番好きだ。例えば、映画の前売り券を買ったとする。どんなものなのだろう。どんな風に感じるだろう。そうやってわくわくする事に嬉しさを感じる。実際に見る時の喜びもひとしおである。 来月九州の方に修学旅行に行くのだが、もう楽しみで仕方がない。どこへ行こうか、何を食べようか。空港までどうやって行こうか。私が散々唸って悩んだところで11月が早く来る訳ではないの

          実録・神保町ブックフェスティバル120分

          ――もはやこれは祭でない。狩猟である。 10月も終わろうとする27日、私はたっぷりと寝溜めして8時過ぎに起床した。午前中はドラマアプリで某女性外科医のコメディと中年男性が1人でグルメする某ドキュメンタリー(もとい飯テロ)を見ていた。 さてお昼に何を食べようか、「腹が、減った」と思い切りドラマの内容を引きずりつつ何気なくTwitterを開くと、『神保町に来ています!』といった投稿が目に入った。はてなんだろう、と思いつつ調べるとなんと「神保町ブックフェスティバル」をやってい

          実録・神保町ブックフェスティバル120分

          桃と傘

          先頃、我が家に信州から桃が届いた。母の同級生で果物の農家に嫁いだ方がご厚意で送ってくれたらしい。まだ産毛のようなものが生えていた1ダースの桃達は、1週間足らずの間に家族のお腹に収まってしまった。 桃だとか林檎だとかを育てているところを見ると、時折試着室にあるフェイスカバーのようなものを被せている。あれは何の為なのだろう。 不思議なものと言えば、子供の頃(今でもまだ子供だが)、新品のバッグの中にスポンジや丸まった紙が入っている理由がわからなかった。製造元の人がたまたまそこ

          桃と傘