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古本屋の店主が部活指導で気がついたこと「物事にはいい面と悪い面がある」

少しだけ雨が降りましたが、今日も昨日に引き続き穏やかな気候でした。次々と素晴らしいお客さんにご来店いただき、いい本が売れました。3日前と4日前は売上がどん底だったので、少し取り返せましたね。

そして、今日のブログは久しぶりに古本屋と関係ない話を書きたいと思います。実は、夕方から店主は部活指導のために私立の学校に出かけてきました。そこで店主は現代っ子の扱いの難しさと直面してしまいました。

指導先の学校は私立の女子校なので、全学年を通して部員同士の仲がいい。中学生1年生から高校3年生まで学年が6コも違うのに、皆が和気あいあいとコミュニケーションをとっており、本当にいい雰囲気です。公立の部活とは・・・ちょっと違いますね・・・。

しかし、仲がいいというのは素晴らしい事でもあるのですが、悪い面があることを、本日学んでしまいました。それは、もし練習中にモチベーションが低い子やふざけてしまう子が登場すると、周囲のすべての生徒が引きずられてしまうのです。そして、その空気感がある意味伝統となってしまう。

それに対して、学年別に仲たがいをしており、部員がまとまらない学校もあります。1年生は1先生だけ。2年生は2年生だけ。3年生は3年生だけでかたまってしまい、それぞれが距離をとっているという部活です。

仲が悪いことはあまりよくないことなのですが、実はここにいい面もありました。学年ごとに仲が悪い学校の場合、悪い学年の悪しき習慣は、後輩に受け継がれないのです。だから年度がかわると部活運営は劇的に改善します。

物事には何事にもいい面と悪い面がある。そんなことを改めて感じました。当たり前ですが、誰もが納得してキラキラ輝けるような理想の世界など、なかなかないのだと。

思い返せば、店主はダブルスで日本70位程までランキングを上げたことがありますが、毎日のトレーニングや練習、そしてテニスの仕事に明け暮れており、引退してから友達がいない、自分には他のスキルが何もないという事実に直面し、愕然としたことがありました。しかし、そんな孤独な環境だからこそ自分がやりたいことに最後まで集中できたのだと思います。

仲がいいということはもちろん素晴らしいのですが、手放しで称賛できるものではなく、足に鎖が巻かれている可能性を考慮しなければいけないと思いました。

そして最後に「ふ」と現在の我が古本屋の現実を考えると、少々孤立している上に経営も苦しい。しかし、だからこそ店主は読書の時間が確保できるわけですが、それがいいのか悪いのかの評価は難しい。

結局、古本屋の売上も部活指導も友達関係も、いい時もあれば悪い時もある。なんだってそうですよね。そう考えれば、今日の店主の気づきは取るに足らないのなのかもしれません。


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