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思い出の味は記憶の中

こんにちは。ぼーんぐんです。

今日は風もなく穏やかな1日でした。

年末のお墓参りの帰り道、ランチをいただこうと飲食店街に向かいます。

「さぁ今日はどこで食べようか。」

昨年、息子と一緒にお墓参りをした帰りは、飲食店に並ぶ行列で2人ともコロナに感染したんだったなと思い返します。

2年続けて昨年のデジャブにならぬように今年は息子を置いてたった一人のお墓参りにきています。

「今年は1人の食事だしお店はどこでもいいか」

お店選びに迷った時は、昔親父と行ったお店で、いつものメニューを注文する事にしています。

老舗ラーメン屋さん。

いつものようにカウンター越しに注文します。

「醤油ラーメンと焼き餃子一人前お願いします」
「はい、醤油ラーメン餃子セットですね」

昔はメニューがシンプルでしたが、今はいろんなメニューがあります。そういう名のセットがあるんですね。

店員に注文を言い直された事で怒られたような気分になって若干モヤモヤ感を引きずりながら待っていますと、暫くして目当てのラーメンが運ばれてきました。

「お待たせしました醤油ラーメンです。セットの餃子は後でお持ちします」

元気のいい別の若い店員が運んでくれます。

んっ?丼がオシャレになってないかい?下のお皿は何の意味なんだろ?

店員は「黒いラーメンの丼」と共に、丼の下に「黒いお皿」を重ねて運んできたんです。

この下の「黒いお皿」は"お盆"の意味なのかな?それとも丼を運ぶ際に指を滑らせてひっくり返さないようにお皿を足してるのかな?

ここ数年、近隣にはラーメン屋さんが急増しています。

観光客向けなのか単純にブームなのか、老舗と言われるここのラーメン屋さんも他店に負けぬよう知恵を絞って変化させているのかもしれません。

でもそれ以上に驚くことがありました。

メインのラーメンが私の記憶とは別物だったんです。

見るからに麺の感じが違う。それとスープを啜っても味が別物です。私の記憶とは似ても似つかないラーメンが今、目の前にあるんです。

あれっおっかしいな。
別の店に入った筈はないんだけど。

ひとことで表現するとラーメンが安っぽくなっていました。

麺もインスタント生麺のような感じ、スープも薄くてコクが全くない。

その割に価格だけは値上げされている‥。

時代のせいにはしたくありませんが、淘汰されないように企業の生き残りをかけた工夫の結果なのでしょうね。

でも、昔からのファンからすると残念でしかありません。

時代に取り残されぬように常に変化を恐れずチャレンジする企業こそが生き残ることができる。

コンサルがよく言うセリフです。

でもチャレンジも「変化させるもの」と「変化させてはならないもの」があると思うんですよね。

その違いは視点の違い。

自社都合になってやしないかと言う事。お客様の支持しているポイント外してはならないと思うんですよね。

ここのラーメン屋さんは残念ながら店名と場所は同じでも私の中ではもう閉店したも同然です。

あぁ、小麦の味がしっかりした昔の麺、コクがあって最後まで飲み干した丼のスープが懐かしい。

謳い文句になってる"コラーゲンたっぷり"の文字が今は空々しくさえ感じられます。

味の感じ方は人それぞれ。個人の好みです。

昔ながらの店の味が変わったのか、はたまた私の舌が鈍くなったとも考えられます。

今は体調は万全ですが、1年前のコロナ感染の影響が今になって味覚に現れたのかもしれませんからね。

懐かしいかつてのラーメンの味は、私の思い出と共に封印する事にします。

さぁ、みなさんも懐かしのお店の味はありますか。

その味が変わってしまわぬ前にいちど訪れることをお勧めします。

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