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私がアイルランドに来た理由

私はアイルランドのダブリンで生活している。そのことを人に話すと、「なんでアイルランドなの?」と聞かれる。なんでだろう。。。特に深い理由があっただろうか。。。

といってもなんのきっかけもなかったら、日本からはるか遠くのヨーロッパの島国に辿りついたりはしないはず。

2019年2月に私は初めてアイルランド、ダブリンの地に降り立った。来た理由は簡単。イギリスのワーキングホリデーのビザであるYMSの抽選に外れてしまったからだ。YMSは年2回の抽選で、高い倍率の中からランダムに選ばれる。結果発表はメールで受け取るのだが、落選メールの一文に「お隣の国、アイルランドのワーキングホリデーのビザ抽選もやってますよー。まだ間に合いますので、そちらもいかがですか?」的なことが書いてあったのだ。

アイルランドなんて今まで考えたこともなかった。

イギリスの文化とも近く、英語圏だし、日本人も少ない、ワーキングホリデービザの申請方法も他の国と比べると比較的難しくない。そんな理由で「どうしてもアイルランドに行きたかった」のではなく、「しょうがなくのアイルランド」だった。

1年で帰る予定が、学生ビザに切り替えて、英語の勉強という名目で語学学校に通い始めたのが2年目。

そしてあれよあれよという間に、こちらで出会った人と結婚し、今ではここが私の住む街になった。

高校時代に国際結婚への憧れを、生物の授業中にひたすらに友達とおしゃべりしていたのを覚えている。何人との子供が一番可愛いと思う!なんてくだらないことを真剣に語りあって、その時の授業は何一つ頭に入ってこなかった。

そして国際結婚の夢などとっくに諦めていた頃、どこからくる自信かわからないが、「私33歳で結婚すると思う!」と友人に明言していた。その時はお付き合いしている方もいなかったし、いい歳して結婚願望なんて全くなかった。でもなぜか「33歳」だと私は直感的に思っていた。

そして昨年、私は結婚した。33歳で!では実際にはなく、33歳になる2ヶ月前だった。(これはもう宣言していた33歳とカウントしていいのではないかと私の中では信じている!)


こちらに来る前からの私は密かな海外生活の目標があった。それは
「日本で暮らしていたような生活を」である。そう、私は変化を求めて海を渡ったけど、日本と変わらない生活がしたかった。

今までとなんら変わらずに当たり前に仕事をし、週末にはお気に入りのカフェでランチをしてもいい。あまりやる気の出ない掃除や洗濯もなんとかこなし、今夜は何を観ようかと誰かと一緒にNetflixをあさる。

こちらに来て、私の人生は大きく変わった。でも、私の生活は今までとたいして変わらない。

そうだ。そういう日常を私は望んでいたんだった。





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