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MMTの教科書がよく売れてるとかマジか

 書籍の売れ行きに着目すると、現代金融理論(MMT)がにわかに勢いづいた兆しがある。MMTは、自国通貨を持つ国の政府は通貨を無限に発行できるため財政赤字が大きくなっても問題はないという考えが中核となる非伝統的理論。これまでにウォール街や政界の一部から注目を集めていたが、このほど学問の世界でも幸先良いデビューを果たした。MMTに関する初の教科書「マクロエコノミクス(原題)」は大学生を対象にしたもので600ページに及び、初回印刷分がロンドンでの出版パーティーから約2カ月で売り切れたと出版元のマクミランが明らかにした。同社は印刷部数を公表していないが、増刷を予定しているという。

 今年の2月に発売されたMMT教本中級編がかなり売れているらしい。さっきAmazon.co.jpの洋書売れ筋ランキング8位だった。すべての洋書で8位でありBusiness & Investingでは1位であった。本当に売れているんだね。「

 Popular Economicsではランダル・レイのUnderstanding Modern Money が1位であった。話題になっている教科書は中級編というか経済学部学生向けでやや難しいのでこちらのほうが初心者向けでいいかも。なんたってKindle unlimitedで読めるのがいい。

 MMTについてはまだまだ英語以外で学ぶのは難しいという事情はあるにせよ洋書部門で上位にランクするのは隔世の感がある。これだけ需要があるなら邦訳しようという機運もでてくるのではないだろうか。楽しみだね。

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