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母の誕生日

 母親の誕生日に、鍋の材料を持って、妻と広島まで出かけることにしていたのだが、双極性障害の息子の加減が悪く、妻が居残ることになった。
 息子は有給休暇も全部使ってしまっているので、会社の提案で、家でリモート出勤することとなったが、いかにもキツそうではある。朝、どうしても起きれないので、誰かがいてやらねばならない。
 1人で、鍋の材料を担いで、広島まで行く羽目になった。
 持って行くのは鍋の材料だけではない。デザートのキッシュや母親の数日分の総菜も入っている。それだけではない。土産の饅頭に、妹夫婦の娘が成人式だったので、お祝いを包んで持って行かなければならない。妹夫婦とその娘も今回参加する。本当は誕生日なのでチーズケーキも持って行くつもりだったのだが、崩れてしまい、今回はなしにした。
 新幹線はこだまバリ得という日本旅行の商品で2人分往復、随分前から予約していたのだが、妻が行かなくなったので、妻の分だけキャンセルした。数日前のことだったので、30%のキャンセル料をとられたが、のぞみの自由席で1人、往復するよりは幾らか安い金額に落ち着いた。
 さて当日は朝から雨が降っており、荷物も多いので、勿体ないが、タクシーを使うことにした。朝6:30。しかしほとんどのタクシー会社が7:30以降でないと予約を受け入れてくれなかった。タクシー業界も人手不足なのだ。そこへ運よくTVでタクシー会社のCMが流れ出した。この時間帯にCM流しているならば、大丈夫かもしれない。そこに電話をするとすぐに来てくれた。何と運のよい事か。
 支払いはPAYPAYだ。昔と比べて随分楽になった。以前は料金表といつもにらめっこをして、すぐに出られるように現金の用意を前もってしていたものだ。
 広島のもよりの駅に着いてもタクシーである。それは駅で並んで待っていたのですぐ乗れた。
 
               つづく。

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