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ウルトラマンをつくる

 ウルトラセブンが55周年を迎える。そのためのプロジェクトを円谷プロが立ち上げたらしい。当時僕は3歳。おそらくは再放送を見て覚えているのだろうけれど、印象深い物語が多かった。
 ウルトラマンシリーズも今年で何作目に当たるのかさえしらないけれど、ウルトラQ、キャプテンウルトラ、ウルトランマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンA、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオくらいまでしかしらない。それも帰ってきたウルトラマン以降はしっかり見た記憶もなくて、おぼろげである。
 子供ができてからは、ウルトラマンティガ、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンガイアを妻がビデオを借りてきて、子供と一緒に熱心に見ていたので、ついつい僕も嵌まってしまった。
 特に妻のお気に入りはウルトラマンガイアで、物語が充実していて、僕も面白いと思った。
 最近ではシンウルトラマンを映画に見に行った。久しぶりに面白い映画であった。
 さて僕の甥っ子の話である。つまり妹の息子なのであるが、夫は僕の高校の同級生である。そいつはかなりのゴジラ好きらしくて、それが遺伝したのか、甥っ子はウルトラマンのとびっきりファンであった。将来の夢はウルトラマンの制作に携わることだと公言していた。将来の夢はウルトラマンになることでなくてよかったと思っている。
 それが数年前大学在学中から実現することになる。円谷プロでウルトラマン制作のアルバイトの職にありついたのだ。大学卒業してからも、そのアルバイトを続けている。正社員にしてくれればよさそうなものだが、その辺の事情は知らない。妹は息子の将来のことを思うと、気が気でないだろう。本人は子供からの夢がかなって、ご機嫌なのかどうかはわからないが、ドラマの最後のシーンの、エンドクレジットに名前が載るほどになっている。
 今の世の中、正社員になっても明日はどうなるかわからない時代である。若いうちに好きなことをして経験を積むのも悪くはなかろう。
 人生に回り道はつきものである。

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