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「書かずにはいられない人」ではなかったらしい

わたしのことだ。

前回の投稿から3週間経つのに、以前のように「書きたい書きたい」と思わなくなった。それがいいことなのか悪いことなのかは、さっぱり分からないけれど。

「もしかして、わたしってば、書かずにはいられない人?」

週イチでnoteを更新し「書きたい」意欲がほとばしっていたころは、そんなふうに思っていた(ただの思い上がり)。でも、そうではないことが今年に入ってから証明される。

noteの滞在時間はめっきり減り、みなさんのnoteを読ませていただく回数もダダ下がり。以前のような熱意はどこへ?その原因、自分ではちゃんと分かっている。

昨年末にプライベートで、まぁ、しんどいことがあった。そのしんどいことは短期間でどうにかなるものではなく、わたしだけでどうにかできる問題でもなく。しんどい沼にズンズンと落ちていった。5月ころからようやく少しマシになってきたかな。でも、長期戦を覚悟しないといけない問題なので、少しずついい方向にいけばいいなと思っている。

元来ポジティブ気質のわたしなのに(それだけが取り柄)、そのしんどい沼から上がれない状態がしばらく続いていた。それが自分自身の問題だったらそんなふうにはならなかったんだろうけど。

そういう時にこそ文章を書いて、気もちを吐露できればよかったのかもしれない。「書くことはセラピー」とも言うし。

でも、文章を書く気もちにはなれず、noteの更新頻度も下がり、ココにもたまにしか来なくなってしまった。その代わりに自分で日記でもつけてみようか、という考えすらも思い浮かばなかった。そういう状況になってから分かったんですよ。

あぁ、わたしは「書かずにはいられない人」ではなかったんだな、と。

自分がそういう類の人ではなかったことに、多少失望している。だって「書かずにはいられない人」に憧れているもの。書いたことのある人なら、この失望感をなんとなく分かってもらえるだろうか。

毎日更新している人、なにげない日常を淡々と書き留めている人、自分の頭にハラリと思い浮かんだことを記録し続けている人、思考をグンと掘り下げてその人なりの視点で熱く書く人。そういう「書かずにはいられない人」って本当にすごい!と尊敬している(ボキャ貧)。

「書かずにはいられない人」は文字どおり、書かないとモゾモゾして落ち着かない感じなんだろうと思う。

わたしは習慣にしないと書けなかったクチなので、昨年までは「週イチ必ず更新するぞー」と自分に言い聞かせていたような気がする。「書きたい」と思う気もちのほうが大事なのにね。「書かなければ!」という義務感じゃなく。知らず知らずのうちに自分で足枷をはめていたのかもしれない。

なにかを続けるには「Must」より「Want」。

そう考えると、やっぱりわたしの「Want」はゴスペルを歌うことなのだ。

しんどい沼にいたとき、書くためのエネルギーがなかった。そんな状況なのに、ゴスペルを歌いたいという気もちはまったく衰えず、そんな自分に自分で驚いている。歌いたくて歌いたくて、練習に行きまくっていたのだから。大きな声で歌うのはかなりエネルギーがいるけれど、ゴスペルを歌ったり聞いたりして、消費エネルギーの何倍ものパワーと癒しをもらった。

ゴスペルって本当に不思議で、歌っていると嬉しさはどんどん膨らんでいくし、悲しみや辛さは軽くなって、心が浄化される。

わたしには、ゴスペルを歌っているときにだけ開く「心の扉」がある

同じように「書かずにはいられない人」にも、書いているときにだけ開く「心の扉」があるんだと思う。その扉の在り処は本人にも分からないけれど、その扉が開いたかどうかは本人だけが分かる

わたしは「書かずにはいられない人」じゃなくて「歌わずにはいられない人」だったみたい。

コロナ禍でも、ゴスペルを歌いたい!という情熱はまったく消えることなく、ずっとずっと心の真ん中にあった。歌いはじめて12年目のいまも、その芯の部分は強くなるばかり。

その対象が何であれ、情熱を向けられる「なにか」をもっている人は幸せだ。そういう「なにか」に巡り合えた、それってめちゃくちゃラッキーよ。

自分の心を震わせてくれるもの、それが何かを知っている人。そういう人は、心が折れそうになったときにも踏ん張れる。自分の心のよりどころを自分で知っているわけだから。

ゴスペルの特徴の1つに「転調」がある。歌いながらなんども転調していく。そのたびに気もちも高揚していく。その高揚感を味わえる、元気をもらえる大好きな1曲がコチラ。Kurt CarrのIn the Sanctuaryという名曲。











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