トマト
赤いトマトはつるつるで
ちゅるちゅるちゅるっと
冷たくて。
そんなとき君は横にいて、
麦わら帽子が黄色くて。
すかすかにおえば
なんだろう。
土のにおいか。空のにおいか。
それともやさしさの
においだろうか。
そう言えば君は笑ったね
赤い頬に にいっと笑顔。
それが僕にはまぶしくて
届かないかなって 悲しくて。
まるくてかわいいその姿。
夏はまだまだ
遠くの彼方。
また君に会えるのならば
僕はずっとここにいる。
トマトの味は
酸っぱく
あまい。
それは僕の
初恋の味。
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