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浪人時代の嫌な思い出と、もう一度やり直したいこと


偶然見つけてしまったSNSと、掘り返された記憶

2週間ほど前になりますが、ついにコロナに感染し、横になる時間が増えていました。倦怠感があるので横になるものの、熱や頭痛はたいしたことないので退屈しており、ベッドでスマホをいじっていたら、昔の知り合いのTwitterを発見してしまいました。

浪人中に通っていた予備校の講師、吉田先生(仮名)でした。吉田先生は私たちより一回り年上で、同じ高校のOB、旧帝大を卒業して東京の一流企業に勤めていたものの、家庭の事情で地元に戻り、自分も学んだ予備校で講師(教務)として転職したばかりでした。私のクラスの担当ではないのですが、私はなぜか気に入られてしまい、たびたび声をかけられるようになりました。
高校時代はかなり成績が悪かったにもかかわらず、浪人中に一念発起して旧帝大に合格した吉田先生の経験談や、東京で働いて得た知見の話はかなり面白く、私も嫌な気はしませんでした。ただ、当然ながら、男性として、恋愛対象としては「論外」でした。

冬休み期間に、吉田先生から自宅に電話がかかってきました。しかも、2日連続で。
私は東京の大学を目指しており、吉田先生もそれを応援してくれ、アドバイスをくれていたのですが、なぜか急に
「K大(隣県の旧帝大)に行かないか?」
と説得してきたのでした。
端的に言いますと、口説かれており、遠方の大学には行くな、ということなのです。正直、気持ち悪かったです。

このことは当然、自分の担任の先生に報告しました。その後は、入試本番まで、また大学に入って予備校に遊びに行ったときも、吉田先生にはつれない態度をとるようにしました。大学生になるとかわすのもうまくなりますしね。吉田先生も、私の担任の先生から
「あんずさんに近寄るな」
と言われ、距離を置かなければならないことはわかっていたのでしょう。毎年若い塾生は入ってくるし、大学生のバイトはたくさんいるし、次のターゲットができてもおかしくありません。
就職してからは予備校から足が遠のいたので、吉田先生がいまどうしているかすら知らず、思い出すこともありませんでした。

吉田先生のTwitterを見ていると、20年経っても言っていることが変わらず、失笑してしまいました。自分の受験の苦労話、自慢話などなど(笑)。
しかし、当時よりレベルの高いクラスを担任しているのか、担任した生徒の進学実績は見事でした。


いまさら思いつく大学受験戦略

吉田先生は、自分の受験戦略をTwitterに載せていたのですが、単純でありながら「これを徹底できる人は少ないのではないか?」と思うものでした。

「志望校の過去問を研究し、各科目で何点とればいいかを計算し、それをターゲットに勉強する」
とても単純ですよね? 
でも、昔の私のように、漫然と成績を上げようとする受験生も多いのではないかと思います。社会人を経験した私は、戦略なしで「大学受験」という一大事に向き合うなんて信じられません。
「戦略はどうするんですか?戦略がなくてうまくいくかー!!」
と、会社で誰より騒いでいるというのに(笑)。

高校生であれば、受験のためだけに勉強するのはおススメできることではありませんが、浪人は違います。大学受験に成功するためだけの1年といっても過言ではありません。どの大学に行けばいいか、どうすればその大学に行けるか、浪人生活を始めるにあたって改めて考えて、新しい気持ちで仕切りなおせばいいのです。
この「戦略を立て、実行した」という経験は、その先の就職活動にも生きてくるはずです。

私の反省ですが、まず、志望校の設定を間違えました(苦笑)。身の丈を考えずに東京の某国立大学を第一志望にしましたが、受験科目が多い上にレベルが高いので、私の学力では1年では間に合わなかったことは明白です。
国立大学は東京以外の旧帝大とし、内心の第一志望は母校(私大)の最難関学部にすべきでした。どちらを選ぶかは、両方合格してから決めたらいいことです。
そうすれば、限られたリソースを最大限に有効活用しできたなと思います。
あー、勉強ができないのは仕方ないから、せめて戦略を考えられるくらい賢い高校生(浪人生)だったらなあ(苦笑)。


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雨に打たれる女性のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20170957265post-13331.html

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