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INFJの頭の中と振る舞いの差

食券式の食堂で少し遅めのひとりランチ。券売機で日替わり定食の食券を購入して注文場所に向かうと、前にお爺さんがいる。

お客さま食券が必要ですと説明されている。

あれ? 食券は?と見ていると、どうやら奥さんは食券を買いに行ってて、先に注文しにきたみたいだ。ちょっとイラッとモヤモヤッとするね。たまにこういう人いるなぁ。

券売機ではどうやらトラブル? 店員さんが対応しててこっちにやってきた。日替わり2つ残ってるよね?と聞いてる。あれなんだか嫌な予感がするぞ。私一枚持ってるんだけどな。

お次に奥さん戻ってきて、400円小銭待ってない?と旦那さんに聞いてる。高額紙幣が使えないらしい。ごそごそ。

じっと待つ。心の中はもう次の展開は読めてるし、すっごい考えてるけど、周りからパッと見た感じ、私はただ穏やかに待つ人だと思う。

ようやく2人、日替わり定食2つを持っていった。

次の方と呼ばれ、食券を渡す。店員さん申し訳なさそうに日替わり終わってしまって、と説明される。知ってた。けど、どうしようかな? 

「ええっと……」

(同じ値段の)ハンバーグ定食ならありますよ、と言われたので、あ、じゃあハンバーグ定食にします、とにこっとお願いする。ちょっとホッとした顔されてる。

ありがとう、と受け取ろうとすると、隣にいた調理のおじさんが、こそこそっと、日替わりのおかずで少し残っていたものをおまけしてくれた。内緒ねって言いながら。

あ、気の毒にって思ってくれたんだ。ちょっと嬉しい。もう一回ありがとう、と受け取ってルンルンでテーブルへ。

さて、私の頭の中は、

  1. ああ、この爺さん、ほんと自分勝手で傍若無人だなぁ。イラッとするし、モヤモヤするぞ!

  2. でも、まあしょうがない。年をとると周りも見られなくなるし、そんな人もいるよね。なんだっけ、年寄り笑うな行く道だ、だっけ。

  3. 日替わり食べたかったけど、たぶん無理そう。まあ、そこまで拘ってるわけでもないしなぁ。

  4. 展開は読めてるけど、わたし日替わりです!!怒 とやったって、このお爺さん逆ギレしそうなタイプ。店員さんも巻き込まれて可哀想だから、ここは穏便でいいや。

  5. さて、そうなると、同じ値段のハンバーグ定食にするか、いっそ300円追加してエビフライ定食にするか。そこが悩ましいところ。そもそもその2つも残ってるのか? 後ろに他の人も並んでるし、時間はあまりない。

  6. さあ、これは修行。心にイラつきはあるけど、まあそりゃ誰でもイラつく出来事でしょ。それはそれとして、私の理想の振る舞いは? いかに平気そうに感じ良い人を演じられるか。自然に、にこっと。

  7. これで店員さんが私から文句言われるようだと、ほんと、とばっちりだよね。かわいそうよ。お互い、あのお爺さんしょうがない困った人だったね、と思い合う。それでいい。

  8. これが、世界平和の一歩なんじゃない? あの老夫婦も2人仲良く日替わり定食食べられるしさ。なんにせよ、おまけのおかず嬉しいぞ。見ててくれてる人っているのよねぇ。

外から見たら、こんなに色々考えてるのはあまり見えないのかもな、と思います。ぼーっとしたちょっと良い人を演じてるよね。どっかから、偽善……って聞こえてきそうだけど、そうだよ!そうやって生き残ってきたんだよ!(開き直り) いっぱい考えるから精神的には疲れやすい。

自然な感情のままには行動しない癖はINFJあるあるかな?と思って書いてみました。おまけもしてもらったし、記事にもできたし、むしろラッキーな出来事だったかも。

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