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僕とYの映画紀行~シン・ウルトラマン~

※映画のネタバレがあります!!!

5月13日、僕はTwitterを開いてすっかりシン・ウルトラマンの公開日を忘れていたことに気がついた。
すぐに友人のYにウルトラマンを見に行こう、とラインをした。
Yはすぐに行こうと返信してきた。

この友人Yはハッキリ言って変人だ。
どのくらい変人かというと、アマゾンプライムでずっとサメ映画を見て、僕にレビューしてくるような変人だ。
そういう部分が、アマゾンプライムでゾンビ映画ばかり見ている僕と妙に話が合った。
気がついたら僕はYと映画を見に行くことが習慣になっていた。

5月21日、僕はYと上野で待ち合わせた。
Yが昼飯に濃(けぇ)~~~~つけ麺を食べたいと言ったからだ。
この日は麺処 花田 上野店で食べることに決まった。

濃〜〜〜〜つけ麺

食べていて気付いたのだが、僕は前日茨城の鹿島に出張に行っており、そこでも濃い味噌ラーメンを食べていたのを忘れていた。
花田も味噌ラーメンであるが、つけ麺のため昨日食べた味噌ラーメンの3倍は味が濃い。僕が高血圧の老人だったら脳の血管が切れていただろう。
Yは旨そうに麺をすすっていた。

ここで、上映時間が残り15分を切っていることに気づいた。
ここからTOHOシネマまで6分くらいかかるのでもう時間がない。
僕はいち早く食べ終え、のんきに大盛の麺をすするYを急かした。
そして、なんとか上映2分前に滑り込むことができた。

映画が始まり、怪獣がたくさん出るシーンでYが「ウルトラQだ」とつぶやいた。

・・・

映画を見終わり、僕はなんだか物足りない気分だった。
別に内容が気に入らないわけではなかった。
ザラブ星人がにせウルトラマンになるシーンも(欲を言えば本家のとがった目が好きなのでそれっぽくしてほしかったが、ばれちゃうので仕方ない)、山本耕史さんの怪しい魅力のメフィラス星人が地球人を巨大化させたり、ゾフィーがゼットンを使役していたり(この時は映画館でYと顔を見合わせた。2度も。)、原作愛に溢れていたのは感じた。
しかし、どこか物足りないのだ。
そして気づいてしまった。
僕は別にウルトラマンや禍特隊が政治に巻き込まれて苦悩するのが見たいのではない。
そもそもウルトラマンと政治って相性悪いなと後から気づいた。怪獣って理不尽な存在だし。
バカでかいウルトラマンとバカでかい怪獣が戦うプロレスを見たいのだ、と。

これはバトルシーンにあると思う。
どうしてもCGだと重量を感じにくい。
歩行に合わせて舞い上がる砂ぼこりなど細かい描写はお金がかかる。
これはもうどうしようもない。

あと、単純にもっと怪獣が見たかった。
レッドキングとかアントラーとか。
これも2時間しかないし仕方ない。

Yは気に入っていたようだったが、僕はなんだか少し不満だった。
こういうことはよくある。
片方が気に入っていても片方は気に入っていないなんてことは人間いろんな意見があるからざらにある。
むしろそのあとのここがよかった、あそこがダメだったという話も楽しくなる。

そして、いつも周りの人にネタバレしないようにと、嘘ネタバレをYと話す。
この時は、なぜか6兄弟が経営するタイ料理屋での会議シーンがよかったとか、メフィラスの後ろにレッドマンがナイフを持って後ろに立っているシーンがよかったとかそんなウソシーンを話していた気がする。


逆手でナイフを構えるカッコいいレッドマン


その後はアキバまで歩いて映画の感想を言い合いながら夕飯の純豆腐を食べた後、カラオケに行き、僕は「マキシマムザホルモン」や「たま」を、Yは「米米CLUB」や「平沢進」などまとまりのないジャンルで歌うというノンジャンル対決をした後に、帰路についた。


今度はYと何を見に行こうか。

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