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進化と退化

2020.7.18 掲載
宇和島市 中村健一(49)

大河ドラマ「いだてん」の金栗四三さんに刺激され、地下足袋で走り始めて1年が経つ。
走り始めた頃は、足裏に数ヶ所の魚の目が痛み、足首や膝も長距離に耐えられず、5キロを走るのがやっとだった。
技術の進化により開発された最近のシューズの性能に頼っていた私の足は、スピードを磨きながらも退化している部分があることに気付かされた。
それからは故障しない足づくりを目標とし、徐々に距離を伸ばしてみた。
今では地下足袋で月間300キロ以上の練習をこなし、フルマラソンの距離を走れるようになった。
しかし私が気付かされた退化はこれだけではない。
最近、久々に手紙を書いてみたが、ペンと頭が思ったように連動しないのだ。
パソコンやスマホであればスラスラ書けるのに…。
文字の自動変換などに頼ってばかりなので忘れてしまった漢字が多いのは確かだ。
でも一番の原因は書く習慣がなくなったことである。
これを機に地軸書き写しノートにチャレンジしようかな?

(会社員・新聞配達員)

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