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没収しなければならないとき

これまで、お子様が大切にしているものや好きなものを没収しなければならなかったときはありませんか?

あるとお答えの方は多いのではないでしょうか。

もちろん、いきなりそのような行為になるのではなく、おそらく最終手段として行ったのではないかと思います。


例えば
●約束の時間を守らなかった
●何度も約束を破った
●話をしても、聞く耳をもたない
など、
本来約束を守っていればやらなかったのに、約束を破るから、ペナルティーがあることを教えたかったのだと思います。

私も最終の手段として、約束をしていて、本人もその約束をしているのであれば、没収することは悪いことではないと思っています。

私もやることはあります。


ただ、没収のやり方を間違えると、子供たちの中では、反省ではなく、怒りの感情しか出てこないことがあります。

そのようにならないために、気をつけるポイントをお話しさせていただきます。


【気を付けるべきポイント】

①感情的にやったわけではないことを伝える
→大切なのは、大人の方が感情的に没収したわけではないことをしっかりと言葉で伝えることが大切です。

そのためにも、
「本当はやりたくないんだけど、約束したからさ」

「ごめんね、お母さん(お父さん)はこんなことをしたくないんだけど、あなたが決めた約束だからさ」

「本当は、やりたくないんだから、この一回で気付いてね」

と、必ず伝えるようにしてください。

あなたの味方だったのに、あなたがそうさせるといったニュアンスを伝えることが、自分ごととして理解する手立てになります。


②何度か警告する
→いきなり没収すると、反抗してくることが多いので、それを避けるために、没収されるまで、あとどれぐらいかを具体的に示すことが大切です。

「あと、◯分後まで切り替えなかったら、約束したことをやるしかないからね」

「あと、2回注意されたら、残念だけど、没収するね」

「約束を覚えてる?ちゃんと意識するんだよ」

など、ある程度切り替える時間や回数を与えるとよいかと思います。
そのときに切り替えられたら、それで良しですし、そこで褒めることができると、次にもつながります。


③没収したものは、すぐに返すこと
これは、没収して、悲しませたり、怒らせたりするためにやっているのではありません。

約束のためには、自分の好きなことでも切り替えなければならないことを理解させるためにやっています。

ですので、大体没収されるときは、何かをやらなかったり、後回しにしたりするときが多いと思うので、それが達成できたら、すぐに返してあげてください。

そのときも一言
「本当はこんなことをしたくないんだから、分かってね」
と、伝えてください。


このポイントを意識するだけで、没収という行為も、約束を守るための手立てになります。


子供たちの中には、好きな物が無くならないと、事の重大さに気付かない子もいます。

ぜひ、感情的にならないように、対応してあげてください。

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