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境界知能について

『境界知能』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

中には、「うちの子が当てはまっている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?


『境界知能』とは、知的障害と診断がでない状態だけれど、平均よりも低い状態であることです。
一般的に、IQ85〜71ぐらいの子供たちがそう呼ばれることが多いです。

この『境界知能』の子供たちは、特別支援学級では、学習ができる方になりますが、反対に通常学級では学習についていけない方になってしまいます。
それが、とても難しいところだと思います。

特に、通常学級の場合、授業についていくことが1番大変なことなのではないかなと感じます。

先生が言っていること、先生が書いていること、友達が発言をしていることが理解できないと、その時間は、ただ過ぎるのを待つ状態になってしまいます。


また、特別支援学級でも、通常学級への交流にどんどん参加して、学習ができるようになってきていて、自信をもって通常学級に転学しても、その後、自分の力でついていくことが難しくなってしまうケースもあるそうです。


とても、一言では境界知能の子供たちへのアドバイスなどはできませんが、言えることとしては、通常学級にしろ、特別支援学級にしろ、学校だけではなく、ご家庭、習い事など様々な支援を続けていく必要があるということです。

支援を止めてしまうと、やはりどこかで学習がうまくいかなくなってきてしまいますし、友達関係や生活リズムの点からも、トラブルが増えてくると思います。


しかし、境界知能の子供たちだから、人一倍頑張らなければならないかといえば、そうではないと思います。

境界知能が低いから、人一倍やろうとすると、絶対にキャパオーバーになってパンクしてしまいます。

私の経験でもありますが、境界知能の子供たちは、たくさん吸収できるかといえば、そうではないと思います。

本人の調子や体調に合わせて、無理のない継続した支援が必要なのではないかと思います。

気持ちが乗らなかったら休んでもいいですし、頑張れるときは、いつもより少し進めればよいと思っています。

1番は本人の気持ちや体調です。
それ以上は、本人も辛いですし、大人の方も焦ってしまったり、余裕がなくなったりしてしまいます。



最後に、境界知能の子供たちにとって心配なことの一つとして、進路のことがあります。

1番近いところでいうと、普通高校や大学、特別支援学校の問題。その先の就労の問題などがあると思います。

進路は特別支援の視点以外も様々な観点から見ることが大切で、通信制や支援の手厚い普通高校、大学など、色々な選択肢があります。

そこは、焦っても辛くなってしまいますので、色々な方がやSNS等から情報を収集していくとよいのではないかと思います。


境界知能の子供たちが、毎日楽しく、無理なく生活できることを願っています。

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