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光の世紀が訪れるまでの闘い・啓蒙時代のストーリー

かつてギリシアの地に、壮大な知の体系をプランした男がいた。その男は偉大な王に知恵を授け、学園をつくり、没した。
やがて暗雲が立ちこめた。雷雨が大地を叩き、かつて学園をつくった男と聖なる書物、それを掲げた支配者たちが人々の灯台となった。その二つの灯台から流れる音楽は、人々を安心させたが解放はしなかった。
巨人は長らく生存を目的に地球上で暮らしていた。戦乱と飢え、病魔という3つの禿鷹が常に頭上を舞い、巨人を階段から突き落としていた。
闇の時代が続いた。
ある日、光る筒を天空に向けた男が闇の向こうに未知なる広大な世界を発見した。
そして、暖炉の傍で物想いに耽る男と自然という箱の操作法を解き明かした男がそれに続いた。
さらにプリンキピアという農家のリンゴが落ち、決定的になった。
光る筒、暖炉の熱、開いた箱の操作音。農家のリンゴ。
これらは巨人を階段からすくい上げ、大いなる力を授けた。巨人は仲間を集め、禿鷹を次々に撃ち落とし、闇を光に変えた。
その巨人たちの名は人類といい、光によって人間になった。光の世紀が訪れた。後代の人間は、それを、Enlightenment と呼んだ。 
光の世紀は人間にスピードを与え、どんどん加速した。知識が蓄積し、発見の速度は倍増した。
混沌はあった。闇も抵抗し続けた。だが、光は世界を満たし続け、進歩は止まらなかった。
光の世紀はやがて人間にこのガイア(Earth)の守護者となるように示した。人間は自らが創造した人工的な巨人と共にガイアをさらに光で満たし、闇の出現を阻止し続けようとしている。Enlightenmentというアイデアの元に。


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