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歌詞のあれこれ295 嘘つき

嘘がバレた 君についたウソが
君には 伝えたくはない真実
いつかは 語らないといけない事実

『あなたはそういう人なんだ ガッカリした』

この一言が 救いのような気がした 僕だけが

嘘はまじないのように
嘘はのろいのように

どっぷりと僕を浸り尽くす

君によかれという 逃げの一手で
君が知らないことを 包み隠す

この背徳感だけが 生きがいだと信じて

君には汚くなってほしくはない
僕だけボロくなればそれでいい

そうさ それも 自分を擁護するための口上
君を巻き込んで 悲劇のヒーローとして
捉えるための言い訳

精魂腐っているな このニンゲンは

嘘がバレた瞬間は ホッとした
なぜだろう? 気持ちが楽になった
ウソをついてしまった罪よりも
ウソが公になった罰が今は心地よい

嘘つきは人生の端くれを蝕み 生きている

嘘が本当のようで
でもまことなことではなくて
嘘が本心のようで
でも本音で言える正直さがなくて

たっぷりと侵されている このニンゲンは

生きて 嘘をついて
生きて 嘘を吐いて
息を吹き返して 嘘が露呈する

生きてるだけで つみばつ
死んでしまっても ばつを積む

ニンゲン 汚れを穢れにして 
周りを巻き込んで 周りに悲しみを与える

そして 残るのは 悲劇的な終わり方

君に嘘がバレた ウソが表面化した

『本当、あなたって最低なニンゲンね』

二の句の言葉で さらに 僕は
悪どさと邪悪さを 自覚するしかない


嘘つきなボクに 無情な洗礼を 

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