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【ドラフト/前編】ロッテファンが(多分)日本一早く2024ドラフトを考察してみた。

大変ご無沙汰しております。
どうも、ふじです。

各チームが対外試合を開催して球春到来が近づいている中で、今季のチーム状況や陣容もある程度は分かってきました。
そんな中で編成を見ていると、どうしてもチームとしての穴が露呈している部分が多いのも事実。
もちろんこれから始まるシーズンでその穴が埋まる可能性も存在しますが、なかなかそうはならないことが多いです。
となれば、その穴を埋めるのはドラフトとなります。

今年のドラフトは10月24日に実施されるためまだまだ先の話ではありますが、3月の欧州代表選には大学生のドラフト候補が召集されるなどのニュースも舞い込んでくるなど、いまからドラフト熱が少しずつ増しているハズ。

と言ったわけで今回は、個人的な見解だらけで2024ドラフト指名を考察していきたいと思います。


1.2023ドラフトまとめ

傍線はサウスポー。

2023ドラフトの第一印象は、「思い切って将来性に振ったなぁ」というところでしょうか。
いくつかポイントを挙げてみましょう。

まず1つ、初回入札の度会を獲得できなかったということは今ドラフトのターニングポイントと言えそうです。
打力はもちろん、守備に関しても内野を含めてソリッドに守れそうであっただけに悔やんでも悔やみきれません。
しかし、その後の入札でそれと同等レベルの打力を持つ上田希由翔を獲得できた点はよかったと思います。(なお、ポジション)

もう1つは、ドラフト考察でも獲得を熱望していた木村早坂の両投手を獲得できた点です。
正直、この2人はもっと早く指名されるかと思っていましたが、両獲りできたのは嬉しい誤算でした。
彼らの今後の成長が、2-3年後のチーム編成やドラフトに大きく関わってくるのは間違いありません。

最後に挙げるとすれば、全体感として高校生の指名が多かったことでしょうか。
育成まで含めて10人中7人(ほぼ8人)が高校生と、個人的にはもう少し来季に使える戦力を確保したかったというのが実際のところです。
ただ、全ポジションの高校生を指名しているという点では、来季以降のドラフトで大社の選手を指名しやすくなったため、一概に悪い話ではなさそうです。

しかし、獲得したい選手タイプをすべて指名できたとは言い難い結果であることも事実。
私の見立てが甘かったという可能性もありますが、少なくとも以下の3タイプは必ず確保するべきだったと考えます。

~2023ドラフトで獲得したかった選手タイプ~
① 左腕先発候補  ⇒ なし
②2軍中堅手候補  ⇒ なし
③ 打力のある野手 ⇒ 上田 希由翔

球団側の考えと私とで相違があったのか、単純に指名段階で見合う選手がいないと判断したのか、はたまた現有戦力でやりくりが出来るからそもそも不要だと判断したのかは不明です。
これらは個人的な意見にすぎませんが、来ドラフトこそは①②のカテゴリは埋めておきたいところでしょう。(そもそもこれが違う可能性があるが、)

2.現段階での来期以降の補強ポイント

2024/02/23時点

〜高校生選手か、大社選手か〜

先ほども少し述べましたが、2023年は全ポジションの高校生選手を獲得しました。
もちろん、2024ドラフトでも不足気味な高校生左腕高卒大砲候補などは要所で指名したいポイントですが、全体としてみれば2024年ドラフトでは大社選手の指名が増加すると考えていいでしょう。

昨年で言う、前田悠伍(大阪桐蔭高校)佐々木麟太郎(花巻東高校)のようなスケールの選手が市場に出てくるのであれば一考の余地がありますが、基本的には即戦力のカテゴリーから優先的にピックしていき、間に高卒選手を挟むという方針で進めていきたいです。

(1)投手陣 - 先発

先発陣は小島種市佐々木若手コアの成長が著しく、メルセデス西野などの中堅クラスもローテを守りましたが、美馬の成績不振もあり中々6枚目が固まらなかったという点に関しては無視することが出来ません。
また、6番手以降の先発候補に対してもどこか物足りなさが残る布陣となっている感があることは否めなくなっています。
シーズン終盤近辺にローテが崩壊したことは、チーム内での先発というカテゴリーがいかに脆かったかを表しています。

いわゆる「投手プロスペクト」である中森秋山田中(晴)も順調に成長していますが、現状の先発枚数が足りているとは言い切れないのも事実。
もちろん本前廣畑などにも期待はしていますが、ここ数年苦しい成績が続いているため期待度は若干薄れ始めています。
ドラフトで獲得する先発投手も未知数であることに変わりはないですが、枠が埋まらない以上は候補を増やし続けることが得策ということも言えるでしょう。

さらに言えば、朗希将来的なポスティングを要請していたり、そもそも左腕先発候補が片手未満であったり、大卒組のリリーフ転向急増などいろいろ問題だらけである点まで考えると必ず入れ替え・確保したい部類です。
近年のドラフトで中森田中(晴)早坂木村といった高卒右腕先発候補を育成・獲得できているため出来れば左腕に拘りたいですが、その緊急度も考慮すれば、1本釣り2回目入札などに限っては右腕でもいいと考えています。

本前が練習試合で怪我をしてしまいました。復帰時期も分からないため、左腕先発はさらに重要度が高まったと言えそうです。

(2)投手陣 - リリーバー

先発とは一転、リリーバーは多少余裕のあるポジション。
益田の年齢は多少気になりますが、横山を筆頭に若手が登板機会を多く重ねているため上手く世代交代が出来ているようにも思えます。
※それでもリリーバーは消耗が激しいため、毎年1人は確保したいところ。

ただ、リリーバーを上位指名というのは少しもったいないような感じがするのも事実。
守護神セットアップマンともなればそれなりのリターンはあるでしょうが、できればリリーバーをドラフト上位というのは避けたいところです。
また、リリーバーに関してはチーム内に左腕が複数いるため、利き腕はそこまで重視する必要はないでしょう。

理想は22年4位の高野,21年5位の八木のように、社会人リリーバー下位で指名するような流れでしょうか。
今年、ドラフト2位の枠でリリーバーの大谷を指名しているため、来季は下位で獲得しておきたいコンテンツとなります。

(3)捕手 

赤字は育成選手。
打率/出塁率/長打率。

問答無用で要りません、なんせ高卒捕手2人指名していますからね。

ただ、松川佐藤の焦燥感を煽るという意味では大社の捕手というのも悪くないでしょうか?
とはいえ、捕手のトレンドが「高校生」へとなりつつあるうえ、危機感を与えるという役割は植田に担って欲しいだけに、ドラフト枠を割くのはもったいないように感じます。

大下の捕手挑戦が報道されました、これで解決かも。

(4)内野手 - 二遊間

赤字は育成選手。
打率/出塁率/長打率。

二遊間は今ドラフトの鍵を握るポジションでしょう。
藤岡遊撃から二塁へコンバートとなる影響で正遊撃手が不在となっており、このポジションを誰がどのようにして掴み取るのかが注視されます。
チーム内の正遊撃手候補には友杉茶谷小川といますが、もし彼らが定着できないとなれば獲得緊急度を高くせざるを得ません。

とはいえ、彼らはまだまだ20代中盤であるうえ、ファームでは金田勝又が多くの出場機会を得ているため、世代被りの観点を踏まえても指名しづらいのが現実。
また、上記表にあるように毎年のように支配下ドラフト大社二遊間を指名しており、特に20年~22年にかけては上位枠を使っています。
出来ることなら、大社二遊間上位指名ということだけは避けたいのが本心です。

だからといって、「二遊間補強をしない」という選択を取るのも枚数的にやや不安が残るため、保険をかけるという意味合いでも大社二遊間下位で指名するのが最もベターな選択肢と言えるでしょうか。

(5)内野手 - コーナー

赤字は育成選手。
打率/出塁率/長打率。
※山口は外野での起用が濃厚

明らかに供給過多です。
三塁手のレギュラー候補には安田に加えて、今季からコンバートとなる中村、ドラフト1位ルーキーの上田がいます。
対して一塁には、新加入で過去2度のHR王実績があるN.ソト、昨季日本人最多HRを放った山口、過去には2年連続24HRを記録した井上、その他にもオプションとして持っている選手が多く在籍しています。
また、ここで挙げた安田山口上田はいずれも25歳以下の選手であるため、これ以上の獲得は普通に考えればありえません。

仮に、上田山口外野コンバートとなれば少し話が変わってくるでしょうが、現状はなんともいえません。(個人的には山口の右翼コンバートを想定している。)
加えて、来季上位枠で再度大社コーナーを指名することになれば、今年上田を指名した理由を失います。
※高校生の指名であればそれなりの理由はあると考えています。

たしかにチームの打力不足は否めませんが、コーナー系はプラトーン起用もできるため、コーナー以外のポジションで打力を埋めていくのが最善と言えそうです。

(6)外野手 - 中堅手

赤字は育成選手。
打率/出塁率/長打率。

中堅手は、選手それぞれに不安要素があるという印象。
今季は、がキャリアハイの成績を残しましたが規定は未達。
また若手中堅手には藤原和田高部といますが、怪我体力などの3者3様の理由で不安要素を払拭しきれません。
本来であれば、一昨年のブレイクをきっかけに高部レギュラー定着となるはずでしたが、現状が実情です。

「これらが起因して指名を検討したいです」と書こうとしていたのですが、現役ドラフトにてこれ以上ない選手が加入しました。
そう、愛斗です。

愛斗守備力に定評がある上、もちろん中堅守備も可能。
ハマった時の打力も凄まじいものがある高スペックな選手です。

「中堅手候補に怪我がちな選手が多い事を考慮して確保したい」と述べていましたが、ドラフト外で「すぐに使える中堅手」を獲得できたのであればそこまで問題はないように思えます。
最終的には高部の復帰次第にはなりますが、こちらも若干ですが指名優先度を落としていいように感じます。
本当に必要なのは、「2軍で中堅手として育てたい人材」です。

(7)外野手 - 両翼

赤字は育成選手。
打率/出塁率/長打率。

両翼は意外と深刻なように思えます。
レギュラー格として長年貢献してきた荻野角中は年齢的にフル出場を考えづらく、トレード後に多くの出場機会を得た石川慎吾も30代に突入しているうえ、守備には不安を抱えています。

もちろん中堅手が両翼を守るという選択肢でもいいわけですが、両翼は攻撃力を出しやすいポジション(私的見解)であるだけに、できれば攻撃力に全振りした選手を保有したいと考えています。

一応チーム内には平沢山本が控えていますが、平沢は選球眼はいいもののコンタクトに課題を残しており、山本は怪我がちであるうえ粗削りな面も多いため、もう少し時間はかかりそうなところ。
となれば枚数をもう少し追加しておきたいという発想です。

チームとしても打力には不安要素が多いため、このポジションで打力を向上させるのが良い選択なようにも感じています。

なお、DH枠はポランコがフルタイムで出場するため考慮外です。

3.全体総括

まとめていくと以下のようになります。(あくまでもイメージ)

優先度A:先発投手(できれば左腕)
優先度B:両翼(打力のある選手)、中堅手(実際にはB-Cの間)
優先度C:二遊間(場合によってはA・Bにも)、その他

来季のドラフトで確実に指名したいのは「先発投手」のカテゴリー。
「先発投手」のカテゴリーに関しては、ドラフト1位指名権を割いても構わないと考えています。
さらに言えば、1-2位を右腕-左腕(順不同)のような格好で指名する可能性まで想定しておきたいです。
そして「二遊間候補」に関しては優先度Cとしていますが、繰り上がりの可能性もあると見ています。
こちらも押さえておきたいポイントです。

そのほかの優先度Cとしたポジションは下位〜育成枠までの指名を想定しています。

ドラフトの全体イメージは2016年のような指名でしょうか。
大社選手を中心に、適宜高校生選手も指名していくプランが理想的といったところです。

※ここまで投手偏重にするつもりはない。

4.あとがき

ということで、久しぶりの執筆になりましたがいかがでしょうか。

正直、シーズン開幕前にドラフト考察を進めるのには懐疑的な部分もありますが、来季のドラフト戦略はもう始まっています。

まだまだ穴の多いチームではありますが、ドラフト戦略を見つめなおしていくことで少しずつ強くなっているのも事実。

昨年はWBC優勝や大谷のMVPなどの影響もあってか、野球ひいてはドラフト熱が高まっていたため、私もこの波に乗りたいところです、、、

次回記事ではさらに深掘って考察を進めていこうと思いますので、そちらの方もよろしくお願いします。

といったわけで今回はこのへんで。
お相手は【ふじ】でした。

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