出生前診断について再び話し合う

4度目の妊娠が分かり、
大きな病院で
診てもらう事になった。


2度、心拍が確認でき、
赤ちゃんも順調。

きっともう大丈夫だろうという頃、
雲くんと出生前診断の話になった。

雲くんは

「今度は絶対に出生前診断を受けてほしい。
あんな経験(子供を亡くす)は
もう二度としたくない。」

と言い、
この考えは頑として譲らない
といった感じだった。



私は

” あんな辛い事、
二度も続かないだろう・・・。
何も知らずに運命に任せたい "

という気持ちは少なからずあるけれど
私の気持ちはもう決まっていた。



「家族が強く勧める場合は
受けた方がいい。」と。



私自身は娘が産まれた事は
必然だったと思っているし、
娘に会えて良かった。

と思っている。



でも、家族はどうだろう。



一度目の妊娠で
私の気持ちを優先し、
出生前診断を受けなかった事で
皆が悲しい思いをした。



親が出生前診断を勧めるのは
娘や息子の苦しむ所や
悲しむ姿を見たくないからだ。



夫婦二人の気持ちが
一番大事なのだけど、
二人だけの問題ではない。



正常な子であれば
問題ないかもしれないけれど
そうでない場合、
家族皆を巻き込むのだと
一度目の妊娠で痛感した。



遺族の会で看護師さんから

「障害のある子が産まれてから
一度もNICUに来られない方もいます。」

と聞いた。


現実を受け入れられないのだろう。


でも、それを責める事はできない。


覚悟のいる道だから。



私の知り合いにもお義母さんの知り合いにも
障害のある子を持つママがいるけれど
どちらも

「この子を殺して私も死のうか・・・
と思った事がある。」

と言っていた。



障害の深刻さによっては
それ程までに育てるのは過酷。

そして、失うは地獄。



私自身、

「どんな子でも産む」

と言っておきながら
実際に疾患のある子が産まれると
一時、その現実から逃げてしまった。



すぐに受け入れられる程の
器は持ち合わせていなかった。


でも、障害のある子の親御さんを
見ていても思うのだけど

我が子と触れ合い、育てて行く中で
母性が芽生え、責任感も強くなり、
少しずつ器も大きくなっていくものなのだろう
と私は思う。



大きくならざるを得ない
と言った方が正しいかもしれない。



少しずつ、少しずつ
子供が親にしてくれる。



初めから
完璧な親なんて存在しないのだから。



でも、私は今度また短命と言われている
13トリソミーや18トリソミーの子を授かったら
もう乗り越える自信はなかった。



そして、家族に二度も同じ辛い思いを
させる訳にはいかない。



今度は家族皆が望むようにしよう
出生前診断を受けよう

と思った。



でも、もし異常が見つかったら・・・?



いや、そんな事を今考えても仕方ない。
異常が見つかった時に悩めばいい。




出生前診断は妊娠初期の
11週頃から受けられる。



ネットで調べてみると
胎児ドックや絨毛検査も受けられる
有名な所が大阪にあることが分かった。



ここに妊娠11週頃に予約が取れるよう
早めに予約の電話を入れた。

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