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家康の本音

徳川家康の人生は幸せだったのでしょうか?

日本の歴史を振り返ると、多くの偉人が最期に悲惨な状況になりました。

織田信長、豊臣秀吉、西郷隆盛、伊藤博文・・

豊臣秀吉は自分が織田家を滅ぼしたこともあり、死後の秀頼に対する不安は拭いがたかったのでしょう。

一方で徳川家康は、天下を平定した後は安心して亡くなったのではないでしょうか。

ただ、その道のりは非常に厳しいものだったことは間違いありません。

現代的な言葉で言えば、

小学生の時にさらわれ、人身売買で売られるという遭遇もありました。

戦争に行って敵が強く苦戦し、命からがら逃げ帰りました。

その際、多くの仲間も亡くなってしまいました。

さらには上司に命じられ、自身の息子や妻を殺されるという過酷な経験もありました。

これらは想像を絶するつらい体験であり、現代とは価値観が異なる時代背景の中で、家康の本心を理解することはできません。

こういった苦難を乗り越えた経験が、家康を天下人に導いた要因であることは間違いありませんが、もし同じ運命を再び歩むことができるとしたら、家康はどのように感じるのでしょうか?

天下を手に入れたことが本当に幸せだったのでしょうか?

西郷隆盛もまた幕府を倒し、成功を収めました。

その時、幸せを感じていたでしょうか?

しかし、西郷隆盛は幕府打倒までが活気に満ち溢れ、明るく活動していましたが、維新後は不満が募り、意気消沈している様子も見受けられます。

このことから考えると、幸せとは成果を手にすることではなく、成果を手にする過程にこそ存在するのではないでしょうか。

そう考えると、徳川家康の成功への過程は幸福だったのだろうか?そう疑問に思わずにはいられません。

私は幸福とは一体何なのか、徳川家康がどんな答えを出すのかを想像してみる。

「家康様、幸せな人生でしたか?どんな時に幸せを感じましたか?」

「西郷様、幸せな人生でしたか?どんな時に幸せを感じましたか?」

答えは分かりませんが、その答えを思い描くことが幸福な人生を生きる手がかりになるような気がしました。




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