交渉①示談書を書こう

実際に不倫相手に向き合う時に皆さんは冷静な判断を持って交渉に挑まれると思います。その際に慰謝料を取ることが前提であるなら

謝罪が欲しい
罵倒を浴びせたい
近づかないで欲しい
等等
そんな感情は一度心にしまいましょう。

慰謝料を請求する示談書は、

あなたと不倫相手



債権者と債務者

になる構図が個人同士で成立する以外の意味はありません。

勿論、謝罪の内容を盛り込むのはありです。
接近禁止をいれるのもありですが本来の意味を良く理解した上で対応する事が肝心で相手は謝罪を受け入れた=書類上終ったと思わせる必要があります。

言い換えるならば、

示談書

とは、

あなたに取っては借金の借用書を書かせたにすぎないのです。
書いたからと言って会う手段や連絡する行為は止められません。

其の上で作成に大事なポイントをいくつか記します。公正証書とする上でも原案として抑えておくべき内容になります。

①自身の名前と配偶者のフルネームと続き柄、不倫相手のフルネーム、互いの住所情報を記入する事
②不倫の期間と回数を記入する事(3回以上)
③慰謝料設定と違反事項の設定
    慰謝料として〇〇万円を支払う事に合意する。
    連絡したら〇〇万円を加算して速やかに払う   
    不動産、資産、知財等の所有権、権利を差し出す
    不貞を継続した場合はその都度、設定した違反行為の慰謝料を一括で払う
     支払いが遅れた場合は、遅延金と残額の差し押さえに応じる等
④支払い期間の設定
    いつから支払いを開始して毎月月末に支払う
    一括であれば、いつまでに一括支払いをする
⑤振込先口座の記載
⑥遅延金の設定
    支払いが遅れた場合は、年率◯%を加算して支払う 等の条件を付けること
⑦有効期限
    ◯月を以て支払いを完了した時点であなたと不倫相手の債権債務は解消される
⑧その他違反事項の設定
    不用意に接近しない、配偶者からの連絡に応じない、プライバシーを侵害しない、暴力行為を行わない等
➈下段に署名欄を作る
     フルネーム、住所、印鑑(拇印)をいれる。
      あなたと相手を入れることが望ましいです。
⑩複数枚に渡る場合
    袋綴じで作成し、表紙と裏面に捺印、拇印を押すこと
    もしくは、ホチキス留めだけで袋とじが出来ない場合は開いたページの真ん中に互いの印を押すか拇印を押すこと(割印と言います)
⑪訂正がある場合は、二重線で消す事、上段の空欄に〇〇文字訂正、〇〇字挿入をいれ、互いの印鑑(拇印)を押すこと。

応用編(公正証書まで確実に行きたいならば!)
本内容は〇〇日以内に〇〇公証役場にて公正証書とする事に合意する。
公正証書に応じない場合は裁判による協議とし
その費用は慰謝料とは別に不倫相手が負担する(限度額を設定する)

ここまでやっておけば有効な書類になるはずです。
(この後サインに持ち込む方法は別の機会に記したいと思います。)
詳しくは契約書の作り方等を参照しご確認下さい。
尚、倫理に背くような事、違法な内容があると書類の効力はなくなるので絶対に記載をしないことが大切です。

インターネットにある示談書のテンプレを見ても非常に簡易である物が多く、個人間の緩い約束事項にしかならない物が多いと思います。
支払いが滞った場合の罰則が無い示談書は効力が弱いので注意です。

私も法律家では無いので責任は取れないのですが公正証書を見据えて示談書を取り交わすのであれば参考にしてみてください。私はこの内容を抑えて公正証書まで作成しました。詳しい話は法律相談でリーガルチェックされることをおススメします。

参考までに示談書のテンプレートを公開しています。
https://note.com/bright_auk920/n/naa912bdfc2f4


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