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研究計画書を書き始める前におさえておくべきポイント

こんにちは。心理系大学院受験予備校 KoKoRo UP Academy(ココロアップアカデミー)です。

研究計画書とは?という内容で記事を書きました。

今回からは、何回かに分けて、研究計画書の書き方についてお話ししていきます。初回は、研究計画書を書く前におさえておいてほしい5つのポイントをご紹介します。

※全体で2000文字程度あります!

① 研究計画書の評価ポイント

 研究計画書として、これから研究するという内容でありますから、これまでにないものや目新しい内容を書かなければならないと思ってしまいます。もちろん、それも大切ですが、見過ごされがちなポイントとしては、
論理構成・研究の立て方も同じくらい(それ以上に)評価される」という点です。

 研究計画書とは、大学院修士課程における修士論文の計画書のことです。ですから、心理学の修士論文の書き方に沿ったかたちとなります。具体的には、

「タイトル」
「問題」
「目的」
「仮説」
「意義」
「分析方法」
「引用・参考文献」

を書くことになります。
もちろん、計画書のフォーマットによって文字数が制限されているので、全てを書くことができない場合もあります。

その際は、目的と分析方法
については、説得力があるように書いた方がいいでしょう。

面接の際、計画書の内容について質問されることもあります。しかし、それよりも計画書が致命的なマイナス点になりやすいのは、目的の論理性や方法論についてです。

内容が面白くても、目的とする内容に矛盾があったり、方法論として実現可能性が低い場合には、研究ができないからです。

内容は大学院入学後に経験・勉強を積み重ねていく上で、深めていくこととなり、当初の計画テーマから変更されることがよくあります。

ですので、計画書を作成する際に意識してほしいのは、

研究したいテーマについて先行研究を引用しながら論理的に文章を構築し、目的や仮説を含む内容が、臨床心理学の内容こと。その内容が新しい発見に満ちた内容である必要はありません。まずは、研究するための計画書として体をなしていることが大切です。

②研究計画書と志望大学院の特徴(教員の専門性)がマッチしているか

 大学院には特徴があり、所属している教員にはそれぞれ研究分野があります。研究計画書のテーマの選定は、志望大学院の特徴(教員の研究内容)を踏まえる必要があります。

実際に私の経験なのですが、
私の研究計画書の内容が「投影法の計量分析」というもので、
今のように情報が手に入らず、大学院の教員の研究内容を全然知らずに、面接に進み、
「うちの教員に、投影法の専門家はいませんよ」と言われました(もちろん不合格になりました)。

よって、みなさんは、ぜひとも研究テーマの選択とともに志望校の特徴・教員の研究領域を調べておいたほうがよいでしょう。

③研究計画の字数の分量を確認


 研究計画書は、大学院の願書と一緒に提出することになります。それぞれの大学院の願書にはフォーマットがあり、求められる文字数は異なります。おおよそ800字〜3000字です。大学院によっては、HPで募集要項が公開されていますので事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

④研究計画書と志望理由書の内容は一致させておく


 研究計画書では、志望動機と一緒に質問されることがあります。研究したい内容と大学院の指導教官とがマッチしていることも志望動機になりますから、志望理由書に研究計画書のテーマを選んだ理由を書くこともいいでしょう。受験生の中には、心理学部で卒論のテーマ・内容とは別のものを研究計画書にしている人もいます。その場合は、面接の際に、変更の理由を聞かれることもあるので注意が必要です。

⑤研究計画書のスケジュール


 研究計画書は、すぐに完成するものではありません。そのため、大学院の筆記試験対策と並行して進める必要があります。よって、研究計画書を計画的に執筆するためのスケジュールを立てておくとよいでしょう。

スケジュール例
・4月(9月):志望校の選定・研究計画書のテーマ探し 
・5月(10月):テーマの決定・先行研究・資料を集める
・6月(11月):先行研究から「問題(はじめに)」「目的」を構成し、完成させる
・7月(12月):分析方法の検討
・8月(1月)上旬:各大学院のフォーマットに合わせて調整 
・8月(1月)中旬:願書提出 → 9月(2月):大学院入試

先行研究(論文)を集める数の目安としては、5〜10本程度です。それらを引用・参考文献とするなら、研究計画書での自分の主張の裏付けとなる内容であることが大切です。

次回は、「研究計画書完成までの流れ」についてお話しします。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


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