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精神科か、心療内科か 〜双極性障害だって働きたい 3

みなさんこんにちは。
双極性障害2型+強迫性パーソナリティ障害のフツーの会社員、パピヨンです。
前回の記事の続きになります。

ここまで体調が悪くなっていたのに、「なぜすぐに精神科に行かなかったのか」について書きます。

「精神科に行く」という発想

理由は単純です。
数ある診療科の中で「精神科に行く」という選択肢が全く頭に浮かばなかったからです。

みなさん、精神科って馴染みあります?
まず、そこそこ大きい総合病院でも“精神科”まである病院って無くないですか?
大学病院レベルなら、まぁ、あるんでしょうけど。相当な大病でもない限り大学病院なんて行く機会無いですよね?

しかも私の主訴は“胃が痛い”ですから、
「そうだ、精神科に行こう!」という発想にはまるで至らなかったのです。
胃が痛い=内科
ピロリ菌検査も、胃カメラも異常なし。
でも胃は確かに痛い。
ならば胃薬で乗り切るしかないじゃん、という考えでした。


心療内科というモノがあるらしい

ある日、いつものようにランチの後にデザート感覚でザラザラと胃薬を口に放り込む私を見かねた会社の先輩が声をかけてくれました。

「もうずっと胃薬のんでるねぇ〜。フツーの内科で良くならないなら、最近は“心療内科”ってとこがあるらしいよ?割と気軽に行っても大丈夫みたいだよ?機会があったら一回行ってみたら?」

今思えば、先輩のこのアドバイスがすべてでした。本当に感謝しています。

ほぉ〜心療内科か。
聞いたことはある。
でも、「胃が痛いんです」とかで受診して怒られないんだろうか…
「はぁ?胃が痛いなら内科に行きなさいよ!ウチはあなたくらいの軽症の人は診ませんよ!」とか怒鳴られるんじゃないか…
あまりにも別世界過ぎて、全然イメージが出来ませんでした。


“精神”というワードの偏見

私の性格は明るく元気、声がデカい笑
どちらかというと昔からリーダー気質です。
正直なところ、うつ病とかココロを病むとか、自分にはまったく縁の無い、どこか遠くの別世界のものだと思っていました。
なので、“精神科”と言ったら映画くらいしか知識が無く、『羊たちの沈黙』のレクター博士とか、『アマデウス』のサリエリみたいに鉄格子の中に入れられるレベルの人しか行かれないところ的な、偏見極まり無いイメージでした。
今思えば、いつの時代の話だよって感じですが、一般的にはまだ結構こういうイメージの人いっぱいいる気がするんですけど…どうなんでしょうかね?


心療内科というマイルド感

先輩がアドバイスしてくれた“心療内科”というサウンドは、鉄格子よりはだいぶマイルドな響きに感じました。
そこでついに決心し、隣の席の仲の良い同僚が一緒にネットで病院探しをしてくれました。仕事中に(笑)
結局会社から1番近くにあった“心療内科”を標榜したメンタルクリニックに行ってみることになり、それから8年、今現在までお世話になるのです。


精神科か心療内科か、迷ってる人へ

結論から言えば、どっちだっていいと思います。
なぜなら心療内科を標榜していても、ほとんどは精神科の先生だからです。
心療内科もだんだんポピュラーになってきたとは言え、心療内科専門医の先生は、精神科専門医よりもずっとずっと少ないと思います。
本来は、

○心療内科=あくまで内科。ストレスなどから来る身体の不調を診る。
○精神科=精神(脳)の不調を診る。

という、区分けがあるようですが。まぁ、どのみち高確率で登場するのは精神科の先生ですし、精神科クリニックも“精神科よりも心療内科を標榜した方が来院しやすい”という患者側の心理も分かっていて、敢えて心療内科と標榜しているところが多い気がします。
「どうしても心療内科でなければ嫌だ!」というこだわりのある人は検索して“心療内科専門医”のライセンスを持っている先生を探せば良いと思います。

私個人の考えですが、精神疾患は風邪やインフルエンザと違って数回通って寝てれば治るものでは無いので、長期戦も踏まえてなるべく通いやすいクリニックを探す方が良いのかなぁ〜と思います。


続く

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