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[詩]蜘蛛の糸

あの垂れ下がる糸に、雨粒が掛かっていて

雫が、日に当たってつかの間の虹を作る

これから、僕はどう生きていようと迷うとき

蜘蛛すらいなくなった、巣を見て思うんだよ


蜘蛛だって、ずっとそこで暮らさずに

新しい故郷を作っていく

迷子で立ちすくむ僕に

一つの雨粒が落ちた

君がくれたその粒は

七色の飴のようだ


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