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リアクション選手権 〜手料理〜

献立を考え、食材を買いに行く。

切ったり、焼いたり、煮たり…。
メインやおかずを作るのと同時並行でご飯を炊いて、スープを仕上げる。

仕事帰りの彼はいつ帰ってくるか読めないものだ。

それでも最適な温度でおいしく味わってもらえるように工夫を凝らす。

手料理にはたくさんの愛がこめられているのだ。

そんな手料理に対する男の反応は実にさまざまだ。

わたしは、愛の込められた手料理を受け取るときのリアクションにこそ、その人の愛情にまつわる本質が現れるのではないかと考えている。

今回はわたしが「手料理に対する男のリアクションを勝手に評価させていただく」という試み。

エントリー者はわたしの記憶にある過去の男たち。

前提として、わたしの料理の腕は「レシピ通りには作れるけれど大したものは作れない」って感じで至って普通です。笑

★★★★ 最高のリアクション

料理を持っていくと、嬉しそうに席に着いて待っている。

待て!と言われて尻尾を振っているわんちゃんみたい!

なんて可愛いの!!!

一口食べる度に、
「え〜!おいしすぎる!」
と笑顔を向けてハグしてくれる。

「これどうやって作ったの?」
「アイデアがすごい!」

と目を輝かせて興味を持ってくれる。

「ゆず胡椒入れた…?天才すぎる!」
「いろんなところでポテトサラダ食べてきたけど、○○(わたし)ちゃんが作ったのがどのお店よりおいしい!」

と詳細な感想とともに褒めてくれる。

「ビストロ○○(わたし)っていうお店開けるよ!」
「俺絶対通う!」
とユーモアの効いたことも言ってくれる。

料理を作っていると
「今夜のビストロ○○の料理は何かな〜?」

って後ろからハグしてくる。

このタイプの男は帰った後も
「ご飯おいしかった、ありがとう!」
とLINEをくれる。

やばい、可愛すぎる!!!

さいっこうに可愛い!!!!!

【このタイプだった人】


★★★ 正解のリアクション

料理を持っていくと、
「すげー」と男子高校生みたいな声を出す。

一口食べると、
「おいしい!」
「俺のために作ってくれたん?」
「毎日食べたいわ」
とお手本通りの褒め言葉をくれる。

もちろん嬉しいのだけど、こちらの予想の範疇を超えないというか、感動するまでいかないという点が★★★★とは一線を画しているんだよなあ…。

おいしいものを食べたことへの反応であって、わたしの料理でなくてもいいのでは?

吉野家の牛丼を買ってきたとしても同じことを言うのでは?

(それはそれで楽だけど)

調子の悪い時はそんなふうに思ってしまうこともある、そんな反応が★★★である。

【このタイプだった人】

★★ そうじゃないリアクション

男の中には、なんでも人と張り合おうとする遺伝子が組み込まれているらしい。

“彼女が手料理をふるまう”という彼女優勢のイベントに対しても、その遺伝子が騒いでしまう男がいるのをわたしは知っている。

彼らは目の前にある料理への興味はそこそこにして、「俺も今度作ってあげる!」「俺ローストビーフ作れるんだよ」と自分が優位に立ちたがるのだ。

もちろん「おいしい」と褒めてはくれるけど、(自分が作った方が)とか(お母さんのご飯の方が)といった枕詞か見え隠れする時もあり、こちらの気分は上がりきらない。

でもなぜか、付き合っている時は彼らを「あっぱれ!」と言わせたくて頑張ってしまっていた。

本当に無駄な時間だった。

【このタイプだった人】

☆ もう一生作らん!

付き合って間もない彼が誕生日だと言うので、わたしなりのお祝いとして手料理をふるまったことがある。

彼の好きなものを聞き出して、ケーキを買いに行って、“お家で誕生日ディナー会”を企画したのだ。

彼にご飯を出すと、
「おー、おいしい」「何これ」「うま」
それだけ言ってバラエティ番組に夢中になっていた。

食べ終わると彼は、
「俺ここから一切動く気ないから、ケーキ取ってきて」
とわたしに言ってきた。

は…い…???

おめーが食べたいって言ったからトマト煮込みハンバーグ作ってあげたんやろがい!!!!!

彼を切ることを決意した瞬間だった。

【このタイプだった人】

  • 一瞬で別れたK君←New!

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