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共依存がテーマの、映画「MOTHER」を視聴して


まず、MOTHERを見るきっかけになったのは、勘違いからでした。

芦田愛菜ちゃんの演技が見れると思ってAmazon primeで購入しましたが、どこまで見続けてもでてきません。

それもそのはず、ドラマですから。
なぜ勘違いしたかというと、ちゃんと見たことがなかったことからです。

冬華ちゃんがでてから、勘違いだった気づきました。

芦田愛菜の演技を見れないなら、ドラマのMOTHERを見ようと途中思っていましたが、だんだんと目が離せなくなりました。

なぜなら.....

映画MOTHERを見て目が話せなかった理由

それは、なぜ?の部分が描写されていないからです。

なぜ?を考える余裕なく次々と問題出てくるのでとても考えさせられました。

明子(母)は、どうして周りに任せっきりなのかという疑問

何故、明子はこの人は信用できないと思うと逃げ回るのかについて、どんな心理なんだろうと疑問が湧きました。

また、意思決定においても他人任せで、人に押し付けています。

  • 周りにそういう大人がいなかったから?

  • 子どもの部分を抱えたまま大人になったのか

  • 生き抜いていく術が人を頼ることだけ?

  • 出会う人が同じ境遇で孤立を選んでしまうから?

  • 真剣に向き合うひとがいないから?

  • 自分自身で変わりたいという気持ちがないような部分がある

  • 明子は、与えられる経験が不足している可能性

  • 与えられる側な感覚なまま大人になった

疑問や、こう言う境遇なのかもとたくさん出てきましたが想像でしかありません💭

明子の育ちが映画には描かれていない

親にはお金ばかり頼る明子は、どんな人なのか過去の様子が一度も登場しませんでした。

そのため、そこに余白があり色々気になりました。

また、明子の母、父や、明子の妹は何故子どもを引き取らないのか理解できませんでした。

現実でも、躾などはいろんな考え方があり親任せで他人から干渉されにくい家庭の中ですよね。

そのため、その負の連鎖が家系で続いている可能性があります。

大人も子どもも育ちや、人間関係で人格が変わってくるはずです。

描かれなかった幼少期部分は考える余白を生むためか、又は現状のみを追う映画だったからか分かりません。

過去は現状を知る大切な要素だと認識していたので、描かない理由が気になりました。

周平くんの共依存

明子の飴と鞭、親を小さい頃から近くで見ていることで共依存な関係があるように見えました。

周平はなぜ明子に反抗しないのかや、明子から逃げないのかは脅されている部分(妹や、母からの愛情などの守りたいこと)で断ち切れない部分になっていそうでした。

支援する側には、周平や親の心が開かないことには話ができないのでとても難易度が高いことで難しいものなんですね。

周りの大人はどう対応すべきなのか

見ないふりする大人が映画中でてきました。

暴力の現場を見たら関わりたくない人が多いだろうけど、通報する人がいれば悲しい事件は避けられるかもしれないなと見ていて思いました。

児童相談所がどこまでも介入が遅れた理由もあまりなかったので、気になりました。

明子さんが最後に語った『私の子どもなんだからどう育ててもいいじゃないですか?』『子どもは私の分身です』の一言に全てが詰め込まれていたような気がしました。

人形だと思ってるようで、そう扱われ続けてきたのかなと思うとゾッとします。

同じ条件で育って、子どもの立場ならどうする?


私が同じ立場なら、まず学校に行く。
親から逃げます。

それができないなら.....周りへの助けがないなら同じことになっていたかもしれないです。

どんな環境ならそういう子ども達を救えるのだろう?

児童相談所などの支援をいち早くできる環境や、親のSOSの相談をできる環境があるともっと違うはず。

子どもの頃は、学ぶ環境がないと、考えたり、周りの人へ助けてもらう術を知らないだろうし、見てきた大人の背中が子どもにとっては正解になりかねないと思います。

だからフリースクールという選択肢はとてもいいなと思いました。

違和感を違和感に感じられるのは、色々なことを知れてからだと自分の経験上思います。

例えば、自分の家庭と他の家は違うとか、他の家庭ら、どんな会話のやり取りをしてるのかとか。

学校の、道徳で相手の気持ちを知るような授業があるとか....

そういう小さな『気づき』を感じられた映画でした。

映画MOTHERを見ての感想まとめ

この映画は、実際に起きた実話を題材にしているようです。

親が子どもに嘘を平気でつかせることを直す大人がいないとどうなるか....

信頼できる大人が周りにどれだけいるのか、幼少期に適切な環境で育つことの大切さなどすごく反映されていました。

これの映画をみて、登場してくる人物の行動や言動が、理解できない方は幸せな空間で育ってきたのだなとおもいます。

登場人物の歪んだ行動や言動の根底にはきっと、愛情不足や、親の育て方、歪な教育の中で育ったとか、失敗することが多いから楽な方に流されたとかそういうのがありそうな気がしました。

私自身様々な生きづらさを感じてきて、都度周りに助けられて育ったので、この映画をみて周りの環境がいかに大切か凄く感じる映画でした。

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