自分を満たさないと他人を愛せない

※失敗談です。
未熟な私は、成熟した愛をまだ知りません。

Immature love says: “I love you because I need you.”

未熟な愛は言う、「愛してるよ、君が必要だから」
Mature love says: “I need you because I love you.”

成熟した愛は言う、「君が必要だよ、愛してるから」

エーリッヒフロムの有名な言葉だ。

エーリッヒフロムの『愛するということ』という本のことは知っていたし、一読したこともあった。

それでも、わかっていなかった。

失敗してから、その意味が少しわかるのは、皮肉なものである。

自分にとって必要だから
(自分に優しいから、自分にお金をくれるから、自分を幸せにしてくれるから)
あなたが好き。

自分が求めているものを、満たしてくれる存在だから、好きになることだ。

フロムは、これは未熟な愛だと言う。

原文では、IとYOUとなっており、Iは男かもしれないし、女かもしれない。YOUも同様だ。

この言葉の意味は、初めに知った時、「愛する方法」に関する記載だと思った。でも、これは実は、少し違う。

今、原文を知ると、相手が自分を本当に愛しているかの確認方法としても成立することに気がついた。

思考の整理のために、自らの失敗を記載したい。

私は優しい男だった。また、経済力もあった。
私は、妻に優しさと、経済力を提供することができた。妻も、それを享受し、「好き」と言ってくれた。

妻のそれは、未熟な愛だった。

Immature love says: “I love you because I need you.”

未熟な愛は言う、「愛してる。なぜなら、(私に優しい)あなたが必要だから」

一方で、私はどうだったか。

私は、妻を可愛いと思っていた。また、優しさと思いやりを持っていると当時の私は感じていた。一緒にいると楽しかった。

また、妻は周りには言わない過去があった。
過去に大病をし、一度は死に至る可能性もあったらしい。付き合う前にそれを聞き、「俺が守りたい」と思った。

そして、彼女が30歳の誕生日を迎えた時、男として責任をとろうとプロポーズした。
この心理は、自分が彼女の人生の救世主であり、俺が守りたいと思ったことからきている。

俺が愛だと思っていたことも、愛ではなかった。それは同情であり、自己犠牲をして相手を助ける自分に酔っていただけだった。

Immature love says: “I love you because I need you.”

未熟な愛は言う、「愛してる。なぜなら(俺が君のヒロインになることで、俺が幸せな気持ちにひたるために)君が必要だから」

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Mature love says: “I need you because I love you.”

成熟した愛は言う、「あなたが必要です。なぜなら、あなたを愛してるから」

Mature love says: “I need you because I love you.”

成熟した愛は言う、「が必要だ。なぜなら、を愛してるから」

この2つが両立していないと、愛は試練を乗り越えられない。

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