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わが家の猫生活【その六十五/キジ猫あるある・ダヤンとうちの猫】

池田あきこさんの「わちふぃーるど」を知ったのは、実家の家族が猫と暮らすようになってしばらく経った頃ではなかっただろうか。そのあたりの記憶が曖昧なのだが、猫のダヤンを初めて見たとき「わっ! うちのモモちゃんにそっくりやん!!」(個人の感想です)と興奮したことは覚えている。

いえね、はたから見たら似ていないかもしれないけれど、切れ長の目、横に広い顔(家族間では“顔ぴっしゃん”と言っていた)、キジ柄の入り方など、一緒に暮らして溺愛していた私たち家族から見ると、そっくりに見えたのだ(2回目/個人の感想です)。

友達に「う、うちの猫にそっくりや~」と話すと、「うん。キジ柄の猫は全部同じに見えるから」と冷静に言われたので、「いやいや、似てるって」と写真を取り出しては反論するという繰り返し。絵本を手に入れて眺め、モモちゃんの写真と比べてはニヤニヤしていたものだ。

ダヤンには、魔女のいたずらで赤ちゃんにされてしまったダヤン「BABYダヤン」のシリーズがある。こっちもかわいいけど、モモちゃんより耳が大きいし、目がクリクリしている。

「ん? これは、うちのライちゃんに似ているではないか!!」(3回目/個人の感想です)

体の大きさは全然BABYじゃないが……。

耳が大きい、というよりは顔が小さいわが家のツンデレ猫さまも、ダヤンだったか。「BABYダヤンは、ライちゃんに似てるよなあ」と姉とふたりで盛り上がる。信じて止まない親バカなふたり。

このときも同じ友達に「う、うちの猫にそっくりや~、BABYダヤン」と話すと、「うん。キジ柄の猫は全部同じに見えるから」とまた冷静に返された。


思い返せば、近所で見たキジ猫は全部モモちゃんに見えたし、ちょっと色が濃ければ白い部分の少ないライちゃんに見えた。頭のどこかでは違うとわかっているんだけど、猫さまはかわいいからさ、つい。

「今日、モモちゃんにそっくりな猫を見たよ!」
「キジ猫はどこにでもいるからな」
「モモちゃんと同じぐらいの靴下はいてたもん」
「そんな猫は、ごまんといるじゃんね(笑)」

家族間で、この押し問答のような会話が繰り広げられるのも定番だったが、幸せな気持ちが行き来して楽しかった。今もときどき、キジ猫を見ると実家に電話し、「またそっくりな猫見たって言うんでしょ」と笑われる。

天にのぼっても、たびたび会話に出てくるし、ショップなどでダヤングッズを見かけると、つい手にして見つめてしまう。モモちゃんも、あっちの世界でダヤンと同じぐらいたくさんの友達と冒険をしているだろうか。


これまでの「わが家の猫生活」はこちら。

#猫のいるしあわせ #エッセイ #ダヤン #わちふぃーるど #キジ猫 #我が家のペット自慢 #2日遅れの猫の日

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