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仕事もきょろきょろ

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自費出版専門工房ことこと舎の代表、株式会社 文伸 川井信良会長の出版など仕事にまつわるコラムです。 <担当>川井信良@株式会社文伸 昭和24年東京・千駄ヶ谷生まれ。現在、印刷・… もっと読む
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記事一覧

仕事もきょろきょろ(1) 「加藤製本さん」

 新しく取引をすることになった加藤製本さんに行ってきました。  現在の書籍の多くは糊を使…

仕事もきょろきょろ(2)「あの新潮文庫のしおりも加藤さん」

 加藤製本さんのもう一つ話です。  みなさん、単行本などに「しおり(スピン)」と呼ばれる…

仕事もきょろきょろ(3)「『収容所から来た遺書』辺見じゅん著(文春文庫)に感動」

 角川書店の創設者角川源義の娘、辺見じゅん著の『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』を読み深…

仕事もきょろきょろ(4)「見た目のPP系」対「地味のニス系」

 前々回、新潮文庫のリボンしおりを称賛しましたが、ついでにもう一つ隠れた新潮文庫のいいと…

仕事もきょろきょろ(5)「新潮文庫の本文紙」

新潮文庫のもう一つの話です。  今まで、スピン(しおり)が付いている、カバーがPP加工では…

仕事もきょろきょろ(6)「新潮文庫の表紙」

 新潮文庫の造本設計がいいという話が続いていますが、最後にもう一つ。 新潮文庫は表紙のデ…

仕事もきょろきょろ(7)「自費出版は玉石混淆の見本」

 自費出版の仕事をしていますが、自費出版は、商業出版と比べて二段か三段くらい低い評価を受けているのが世の中、特に出版業界の相場であります。  原因は様々ですが、大雑把に言うと素人が書いたものであること、プロの編集者や校閲者や造本設計家が関わっていない場合が多いことなどが評価する方々の先入観としてあるようです。  実態は、まったくその通りという本もあれば、商業出版ではお目にかかれない素晴らしい本もあるのです。玉石混淆の見本みたいなところが私は面白く感じるのです。  来月(掲

仕事もきょろきょろ(9)「最後のジャッジは最終選考委員」

 第24回日本自費出版文化賞の1次選考が進んで2021年7月17日には2次選考会が始まります。  …

仕事もきょろきょろ(8)「NHK『発掘!』の篁牛人(たかむらぎゅうじん)気に入りま…

 12月5日NHKの「日曜美術館」で、「発掘!放浪の水墨画家 篁牛人」が放送されました。「発掘…

仕事もきょろきょろ(10)「もっともすぐれた作品に大賞」

 2021年7月17日に開催された第24回日本自費出版文化賞の2次選考会は大きな評価の相違もなく無…

仕事もきょろきょろ(11)「NPO認定自費出版アドバイザーにお任せください」

 NPO法人日本自費出版ネットワーク は、自費出版文化を守るという目的で活動していますが、そ…

仕事もきょろきょろ(12)「第24回日本自費出版文化賞受賞作品が決まる 弊社も2作品…

 第24回日本自費出版文化賞受賞作品の記者発表が2021年9月8日に開催されました。大賞は藤沼敏…

仕事もきょろきょろ(13) 「久々に企画出版『井の頭公園100年写真集』のハンディー…

 久々の企画出版です。一つは『井の頭公園100年写真集』(2017年5月)のハンディー版で、もう…

仕事もきょろきょろ(14) 「少々肩の荷が軽くなったようでさらに『如遊』に磨きをかける」

 役員交代があり、 2021年10月1日から株式会社文伸の代表取締役社長から代表取締役会長と役職が変わりました。代表取締役としての責任は変わらないのですが、少しだけ肩の荷が軽くなったような感じがしています。  そんな時に落語家の柳家小三治師匠の訃報が伝えられました。10月7日に亡くなられたそうですが、私はその2週間前の9月23日に三鷹市公会堂で噺を聞いています。その日は緞帳が上がると、すでにご本人が椅子に座っており、もう正座ができない状態なのかと驚き、さらにまくらで、東京や