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青年海外協力隊で活動したスリランカで面白かったこと

JICAの青年海外協力隊の短期ボランティアとしてスリランカに1ヶ月滞在した。
スリランカで過ごす中で、シンハラ語がちょっとだけ話せるようになったり、カレーを手で食べるようになったり、水道水をがぶ飲み出来るようになったりと色んな変化があった。また行きたいな。


連絡先を交換せずに別れたら、忘れないようにと、頭の中で何度もその人のことを思い返した

スリランカは基本的に毎日、朝昼はカラッと晴れて夕方にスコールが降るという天気。だから人々は天気に合わせて行動するんだけど、たまにスコールのタイミングが早くなって、屋根のあるところにみんな雨宿りしたりする。

ある日、帰宅途中にスコールが降って来て、あわてて雨宿りできるところを探していたら、「Hey!」って声が聞こえた。見るとお兄さんが「こっちきて雨宿りしなよ」的な感じで手招きしてた。ありがたいなあと思いつつ、走っていって20分くらい雨宿りをした。
そこはガソリンスタンドで、手招きしてくれたお兄さんはそこの従業員さんぽい。雨宿り中の20分間で人だけでなく野生の犬や牛までもが雨宿りしに来て、みんなで雨が上がるのを待った。生き物が多すぎてガソリンを入れに来た車が入れなくなっても、みんな笑顔。仕方ないことには怒らないんやね。

スリランカには緩やかで暖かい繋がりがたくさんある。それは雨宿りで隣にいた人であったり、いつもの時間にいつもの場所で会う人であったり。。。
スマホ持っている人はまだ少なくて、ほとんどの人はガラケー。だから連絡先はあんまり交換しない。ここで生きてればどこかで会えるから、それでいいんだという感じ。

日本人である僕は、仲良くなった人とはSNSのなにかしらで繋がる。連絡することはないんだろうなと思っていたとしても、そうやって繋がることで安心感を得る。そう言うこともあって、いつでも連絡が取れるという保証はなく、人と安い繋がりを築くことができないスリランカでは少し不安になった。だから僕は、日本で一度もしたことがなかったことをした。その人のことを忘れないように忘れないようにと、何度も頭の中で復習した。時間とともに記憶は薄れていくけど、なくならないものもある。


知らない人は敵ではなく友だち

スリランカは運転がめっちゃ荒い。急停止や追い越しを公共の乗り物であるバスがガンガンにしてる。バスに乗り込むときが一番大変で、基本的に完全停止はしないから必死。徐行で飛び乗って、片足がバスステップの1段目に触れたら急発進という感じ。ちびっ子もおばあちゃんもおじいちゃんも必死。その代わり乗客が手をとって引っ張ったり、転けないように支えてくれたりする。他人やけど仲がいい雰囲気がいいな。

シンハラ語(スリランカの現地語)で、「マッリ」という「弟」を意味する言葉がある。街を歩いてると頻繁に「マッリ」と聞こえてくる。それは血の繋がった弟だけじゃなくて、全然知らない人にも使う。日本で知らない人を呼ぶ時に「すみません」とか言うのが、スリランカだと「マッリ」と呼ぶという感じ。日本では「知らない人は敵」みたいな空気が流れている感じがあって、例えば少し肩にぶつかっただけで舌打ちされたりする。そんな日本にも、みんな友達で肩がぶつかっても笑顔を見せれる文化があればいいな。


毎日暑くてダラダラしちゃうけど、なあなあで成り立ってる魅力的なスリランカが面白くて好きでした!


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