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外敵から身を守る方法 (対人用)

世の中には、人に危害を加えることを生業にしているアウトローや、自己の利益のために他者を害する行為を躊躇わないサイコパスがいます。

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もし、あなたが運悪くそれらの人と接点を持ってしまった場合、一生涯を通じて、それらの危険を回避する工夫をする必要があります。

令和3年時点の社会状況(科学技術など)を背景に、気休め程度ではありますが、【お守り】となり得る「外敵から身を守る方法」を紹介します。

安全はタダではない

安全はタダでありません。ですが、「恐怖」に比例した一時的な「投資」が良いとは言えません。長期的視野をもってコスパよく身を守るため、時間的・金銭的コストを十分に検討し、自分にあった対処をするようにしましょう。

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安全を保てるかどうかは、加害者の犯行速度に依存する部分が多く、警察や民間の警備員(機械警備業者)が駆けつける前に犯行が完了し、逃走されていることがありますが、金銭的に余裕があれば、SECOM(セコム)とALSOK(アルソック)も選択肢として検討しても良いでしょう。

身を守るための基本的な考え

身を守るための基本的で、最も重要な考えは、【襲われないこと】です。
そのために必要な技術は、【ステルス技術】です。

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ステルス(英語: stealth)とは、隠密という意味です。
姿が見えない以上、いかなる敵からも物理攻撃を受けることはありません。

たとえば、SNSであなたの居場所を公開してはいけません。
注意したいのが、現にそこにいない場合であっても、写真を公開すれば、その場所を特定され、あなたの行動範囲がバレてしまう恐れがあります。

また、SNSはオンラインやオフラインの状態も漏洩するので、外出中かどうかがバレる可能性があります。最悪の場合、オフラインの時間から通勤圏内を予測され、電車などの移動手段からある程度の場所を限定することで、職場や自宅を特定されるリスクがあります。

どうしても、SNSやSKYPEなどのアプリを使う場合は、設定でログインのスタータスを隠すか、設定できないなら一定の状態(常にオンラインか常にオフライン)を維持することで、上記リスクを回避することができます。

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次に重要なのが、【安全な場所にいること】です。
そのために必要な技術は、【センサー技術】です。

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危険を予見することができれば、安全な場所に逃げることができます。
仮に安全な場所に移動ができない場合でも、通報することで今いる場所を安全な場所に変えることができます。

センサーといってもいろんなタイプのものがありますが、身近に利用できるものとして、監視カメラシステム赤外線センサーがあげられます。

監視カメラシステムは主に、監視カメラ(CCTV)と録画機(HDDレコーダー)で構成されています。

外部メモリなどに録画する機能を備えた監視カメラもありますが、記録メディアを盗られたり、通電経路を絶たれたりといった録画データを喪失するリスクがあると同時に、カメラレンズを破壊されたり、映像経路を絶たれたりといった証拠収集能力を絶たれるリスクがあるので、単体で使うのにはオススメしません。

監視カメラは、死角をなくす意味でも複数台を設置することが基本ですが、全ての監視カメラを高性能なものにすると、コスト面で設置台数が制限されることになります。

安価な監視カメラと高性能の監視カメラを使い分けると良いでしょう。

たとえば、安価な監視カメラは、映像記録用に使うものではなく、赤外線センサーといった人感センサーを内蔵したものを用い、アラート(警報)を発報する用途として使用しましょう。

破壊されてもいいようにダミーカメラを設置するものいいかも知れません。

高性能の監視カメラは、犯人がダミーカメラを破壊する様子を撮影できる位置に設置すると効果的です。

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なお、監視カメラシステムは、1台の録画機に対し、複数台の監視カメラが接続できるタイプが主流ですので、こちらを迷わず使いましょう。

録画機は、必要なカメラの台数に応じて選ぶようにしましょう。一般的には、4台、8台、16台の接続が可能な録画機が流通しています。それ以上のカメラが必要な場合は、録画機を追加で購入し、一体の監視システムとして拡張できるものもあります。

ここで注意したいのが、予算に合わせて買うのではなく、必要に応じて選択するようにすることです。せっかく、監視カメラシステムを導入したのに、目的が果たせないと何の意味もありません。では、必要条件とはなんでしょうか。

監視カメラシステムの導入は、以下を基準にして下さい。
1.映像に死角が生まれないようなカメラ台数を用意すること
2.録画機は、録画時間は最低でも後から確認できる容量があること
3.監視カメラは、日中や夜間でもクリアに映像が映るものを選ぶこと
  →カメラの十分な解像度があること
  →白飛びや黒つぶれをカバーするダイナミックレンジがあること
  →被写エリアに照明がない場合は、暗視カメラ機能があること
4.録画機は、モーションセンサーで音やメール等を発報するものを選ぶ

通販で売っている安価なものは、使い物にならないことが多いので、監視カメラシステムの性能は、必ず店舗等で実機を確認して下さい。

※解像度が高くてもその他の要因で映像が綺麗に表示されなかったり、仕様書の内容と実際のスペックが異なるような粗悪なものも存在します。

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監視カメラシステムにも弱点があります。それは、停電です。

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自家発電設備でもない限り、停電を避けることはできません。

停電といっても偶発的なものだけを言っているのではありません。
プロは、狙った相手の電気系統を断って犯行に及びます。

そこで活躍するのが、【番犬】です。番犬なら、たとえ停電で辺りが暗闇でも、嗅覚や聴覚で不審者に気づき、吠えるなどしてアラート(警報)を発報してくれます。非常時にも機能する生きるセンサーです。

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なお、センサー用途としてだけではなく、攻防用に猟犬ルーツの犬種が良いでしょう。屋外で飼えるタイプで見た目が怖いドーベルマンがオススメです。

ただ、大型犬は食費や運動といった負担も大きいため、室内で飼える小型犬という選択肢もあります。

<番犬向きの小型犬>
チワワ
ヨークシャテリア
ダックスフント
<番犬向きの中型犬>
柴犬 
ボーダーコリー
ウェルシュコーギー
<番犬向きの大型犬>
ドーベルマン
ジャーマンシェパード
引用元:番犬に向いている犬種まとめ! | わんちゃんホンポhttps://wanchan.jp/osusume/detail/3018

どの種類の犬を飼うにしても、番犬である以上、飼い主以外の人には懐かず、寝ていても物音に反応して吠える犬である必要があります。

可愛さで選ぶのではなく、あくまで非常用センサーとして選んでください。

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次に重要なのが、【逃げ切ること】です。
そのために必要なものは、【いつでも使える移動手段】です。

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移動に使う乗り物は、バイクが良いでしょう。自転車だと、すぐに追いつかれたりしますし、乗る人の体力に依存します。また、普通自動車だと、渋滞にあうと逃げ切ることができなくなります。バイクなら、体力に自信のない方でも渋滞に影響されず、逃げ切る可能性が高まります。

バイクは、すぐに出庫できる状態を維持してください
1.ガソリンは、常に補充しておくこと
2.バイクには、カバーなど掛けないこと
3.出庫の邪魔になるものを通路に置かないこと
4.ヘルメットやキーは一緒の場所に置いておくこと

なお、加害者は、狙った獲物を逃さないように、犯行の前にタイヤをパンクさせる可能性があります。バイクが使えないときのために、施錠しない自転車エンジン音が出ない電動自転車の準備も検討しましょう。

なお、バイクの免許を持っていない人や小さなお子さんがいる方は、これらの用意することをオススメします。

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襲われた時の備え

残念ながら、前述の「身を守るための基本的な考え」を実践しても、完璧に身を守るには保証にはなりません。

そこで、襲われた時に、【被害を最小限に抑えること】が重要になってきます。そのために必要なものは、【加害者を物理的に制圧する武器】です。

護身用とはいえ、正当な理由なく、自宅又は居室以外の場所で、刃物を携帯することは、銃砲刀剣類所持等取締法で禁止されており、取締の対象になります。

また、使用方法によっては人を殺傷することができるハサミ等も、すぐに使用できる状態で、人目につかないよう隠して身辺に置くことは、軽犯罪法で禁止されており、取締の対象になります。

参照:刃物の話(警視庁)

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つまり、携帯しない条件(自宅又は居室)で、銃砲、刀剣類等を除くハサミのような日用品を、加害者を物理的に制圧する武器として用意しておくことは、法律に抵触することのない急迫不正の侵害に対抗する手段になります。

気をつけないといけないのが、侵害を契機として相手方に積極的に加害行為を行う意思(積極的加害意思)を有するときは、正当防衛にはなりません

あくまで殺される前に、加害者を物理的に制圧する目的に限ります。

ただし、それほど心配する必要はありません。なぜなら、人は、襲われた時に恐怖で身動きが取れなくなるものだからです。

武器があることで、お守りのように心の余裕が生まれ、丸腰と比べて冷静な行動が取れるようになります。つまり、侵入者を検知した場合、すぐさま扉や窓を施錠し、警察に通報したり、バイクのキーやヘルメットを確保すること等ができます。

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ちなみに、専門店で護身用の武器を購入する必要はありません。

むしろ、普段から使い慣れているもの(例:料理包丁・給湯器の熱湯・金属バット・金属製ボールペン、金属製の韓国製の箸)がよく、武器に見えない物の方が相手に不意打ちを食らわせるチャンスが増します。

そして、場所に応じて襲撃されるパターンをシミュレーションし、どの道具を用いてどのように制圧するかを日頃から対応できるようにイメージトレーニングすることが重要です。

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機先を制した後

加害者を武器で制圧した後にするべきことは、「逃げる」ことですか、危険を回避する方法は何もそれだけではありません。

助けを呼んで、「敵を逃がす」ことでも危険を回避できます。

ただし、人は呼んでもすぐには犯行場所には到着しません。実際に助けが来なくても、犯人が逃亡するように仕向ければいいのです。

そこで活躍するのが、大音量の防犯ベルです。

もし、集合住宅に住んでいるなら、火災警報機を迷わず押しましょう。

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個人宅の場合は、バッテリーで動く大音量の防犯アラームを使いましょう。

外出時にも携帯して使用できるので、防犯アラーム(防犯ブザー、防犯ベル等)は複数台あっても困りません。犯人が破壊することを想定して、複数台を用意しておくことをオススメします。

なお、防犯アラームの本体に、電池の交換日をシールで貼り付け、定期的に電池を交換し、バッテリー切れを防ぐようにしましょう。

なお、電池の残量の有無は関係ありません。取り出した電池は、時計やリモコン用に別に保管しましょう。決して、再度、防犯アラームに流用することがないように気をつけましょう。

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襲われた後にできること

不本意にも、犯行が行われてしまった後でも、できることがあります。
それは、加害者が速やかに逮捕されるよう【証拠を残すこと】です。そのために必要なものは、【監視カメラの映像】です。

監視カメラの映像は、単に犯人を捜査の重要な手がかりになるだけでなく、警察が迅速に捜査してもらうためにも必要です。

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必ずしも必要というわけではありませんが、記録データには、日付や場所が分かる情報が付与されている方が便利です。

大抵の録画機には、日付書き込み機能があるので、設定はONにしておきましょう。また、ほとんどの場合、録画機に対し、複数台の監視カメラが設置されているので、各カメラのデータを識別できるように、場所の情報を付与しておきましょう。

このことは、あとで監視カメラの映像を確認するのに大幅に時間が節約できます。捜査の早い段階で、犯行の時間・場所を特定することは、犯人を捕まえるのに寄与することでしょう。

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なお、加害者が部屋に侵入した場合は、その犯人によって録画機を破壊される可能性があります。せっかく、記録した映像も録画機が破壊され、内蔵しているHDD(ハードディスク)のデータが失われたら貴重な証拠が消えてしまいます。

その対策として有効なのが、オンラインストレージを利用したリアルタイムのデータアップロードです。最近の録画機には、LANコネクタと呼ばれるインターネットに接続できるインターフェイスを持っています。

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つまり、この機能を使えば、録画機に記録した監視カメラの映像を、インターネットを介して、Dropbox(ドロップボックス)やGoogle Drive(グーグル・ドライブ)といったオンラインストレージにリアルタイムにクラウド保存することができます。

また、人感センサーやモーションセンサーに反応したタイミングの画像をMicrosoft の無料メール Outlook.com(アウトルック・ドットコム)や自身の持つメールアドレスに送信するといったこともできるでしょう。

仮に、犯人が部屋に侵入して録画機を破壊したとしても、侵入するまでの映像や画像は、クラウド上に残るので、物理的に破壊することができなくなります。

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また、多くの録画機は、自動的に上書き録画するような仕様になっています。つまり、HDDの記録容量が足りなくなると、古いデータを消去して、新しいデータを書き込むようになっています。この事は、事件が起こってしばらく経つと犯行データが失われることを意味します。

しかし、一度、オンラインストレージにデータを保存した場合は、上書き保存されて古いデータが失われる心配はありません。

その代わり、オンラインストレージやメールサーバに空き容量がない場合は、保存できないことになりますので、定期的に不要なデータを削除し、空き容量を確保するメンテナンスが必要になっていますのでご注意下さい。

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※グーグルの「Googleフォト」の無制限アップロードを2021年5月末で終了
https://photos.google.com/storagepolicy

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監視カメラ映像が、消極的で静的な対応とするなら、積極的で動的な対応も可能です。

それは、スマホのGPS機能を使った追跡です。

犯人は、犯行後、必ずと言っていいほどあなたのスマホを破壊するか、持ち去ります。

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それは、あなたが警察に通報できなくするためです。破壊されないようにするには、物理的に壊れない強靭なスマホを持つという選択肢もあります。

世の中には、浸水されても壊れない耐水設計を施し、車で引いたり高所から落としても破壊されにくい特殊なスマホも高いですが売っています。

そういう警察仕様のようなスマホを持つと、犯人は破壊を諦めて、持ち去る選択をするでしょう。

プロであれば、スマホを電源を入れたままで持ち去る危険性は知っていますが、犯行時に電源を切り忘れて逃走した場合、移動経路の最初の部分は、GPSで追跡することができます。

初動において、犯人が右に逃げたか左に逃げたかを知ることは、捜査のとても重要な手がかりになります。

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では、何をすればいいかというと、GPS機能の常時オンに設定して、スマホ紛失時にパソコンなど他の端末からスマホの位置情報を確認できるアプリをインストールし、適切に設定しておくことです。

アイフォーンの場合は、「iPhoneを探す」アプリを、アンドロイド携帯の場合は、「端末を探す」アプリをお使いください。いずれも専用アカウントの作成が必要です。

なお、具体的な設定方法については、スマホの機種、OSバーションなどに依存するため、あえてここでは触れません。上記キーワードでインターネット検索をして、実際に使えるように設定してください。

なお、Facebookをお使いの方は、Facebookの位置情報機能を有効にしておくこともオススメします。

これは、iPhoneでもAndroidでも利用でき、使い慣れたフェースブックのログインアカウントとパスワードで、他の端末から、位置情報履歴を確認することができます。
https://ja-jp.facebook.com/help/337244676357509

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外出時のポータブル防犯カメラ

外出時の防犯対策については、身につけたカメラで常時録画し続けるという方法があります。

これも前述と同じく「襲われた後にできること」と深く関係する内容ではありますが、計画的に狙った襲撃というよりかは、どちらかというと通り魔的な犯行の予防に役立ちます。

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使用するカメラは、ポリスカメラと呼ばれるセキュリティ機能が内蔵されたポータブルカメラを使います。

因みに、ポータブルカメラは、その種類が多く、アクションカメラ、スポーツカメラ、ウェアラブルカメラ等と様々な呼ばれ方をします。

アクションカメラ、スポーツカメラは屋外で使われることを想定していますが、必ずしも十分な防水、防塵機能が備わっているとは限りません。

防水・防塵の等級『IPX』とは? スマホを例に注意事項や保護基準を紹介 https://time-space.kddi.com/ict-keywords/20190822/2721

アクションカメラで有名な「GoPro」も、古いモデルは防水のためにハウジングが必要です。

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なお、本稿で取り上げるポリスカメラというものは、日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、外国の警察官がパトロールを記録するために使用しているカメラの通称です。

警察仕様のため、以下のような特殊な機能が備わっています。

1.改ざん防止機能付き記録メディアに対応
2.防塵・防水等級が、IP6X・IPX6/IPX8等の高耐性
3.記録メディアが内蔵で外部からの取り出し不可
4.GPSにより撮影した映像に位置情報を記録
5.撮影した映像に日付情報を記録
6.パスワードロック機能(認証機能)

令和2年10月の執筆時点において、上記の全機能を有するポリスカメラは、日本の警察での使用は確認できません。仮に、ポリスカメラが導入されていても、その仕様は非公開であり、品物も一般には入手できないはずです。

一般人は、ポリスカメラの機能の一部を備えた比較的、信頼性の高いと思われる準ポリスカメラを入手しましょう。

たとえば、警察仕様ではありませんが、外国の警察へ納入しているOEMメーカのウェブサイトから、ポリスカメラの廉価品に当たるモデルのポータブルカメラを輸入する方法があります。

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参考までに、米アマゾン(Amazon.com)でポリスカメラを検索した結果のリンクを下記に貼っておきます。
https://www.amazon.com/s?k=police+cam&ref=nb_sb_noss

参考までに、防犯目的で使用するカメラの目安となる仕様について、機能を紹介します。

1.バイク移動中のゲリラ豪雨の遭遇に一時的に耐えうる防水等級(IPX6)
2.撮影した映像に日付情報を記録する機能
3.GPSにより位置情報を記録する機能
4.半日程度の継続使用できるバッテリー容量
5.広角レンズ

6.赤外線による暗視モード
7.手ブレ補正機能
8.パスワードロック機能(認証機能)

残念ながら、上記条件を満たすポータブルカメラは見つかりませんでした。

もし、必要な機能をある程度絞るとすれば、2,4,5,6,8の機能を有するカメラを選びましょう。また、バッテリー切れや加害者の破壊リスクに備え、同じ機種を2台以上を購入することをオススメします。

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なお、海外の安価な製品の中には、仕様上の性能が十分に発揮しないものもあるため、多くの実績があり、信頼性のあるカメラを選びましょう。

外出時の録画の注意点

外出時の録画で気をつけたいのが、盗撮にならないようにすることです。

常時録画をしていると、カメラの存在を忘れてしまいますが、トイレに入る場合などは録画を止めるだけでなく、カメラの電源をオフにして、鞄の中に入れるなどの対策をし、不審者と間違われないように気をつけましょう。

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電車などの公共交通機関を利用する際にも、トラブルと避けるためにカメラの電源をオフにして、鞄の中に入れておく方ことをオススメします。

防犯のためのカメラなのに、迷惑行為防止条例、軽犯罪法等の法に抵触するだけでなく、他人とのトラブルの原因になってしまっては、本末転倒です。

照明の少ない夜道の一人歩きやバイクでの移動時(特に信号待ち)等、襲撃される可能性が高い場面でカメラを使用するのが正しい使い方です。

なお、無防備になりがちな信号待ちでの襲撃に備え、自動車での移動の際は、必ず全ドアを施錠し、できれば窓も閉めておく方が安全です。

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捜査当局への録画映像の提供 (生前)

まず、襲われた後に、捜査当局に録画映像をどのようにして渡すかについて説明します。

<あなたが生きている場合>
録画映像の記録が自動的に上書き録画される前に、あなた自身で録画データにアクセスし、記録されたデータをパソコンのHDD、SDカード、DVD、オンラインストレージ等の複数のメディアに保存しましょう。

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ここで注意したいのが、データの記録の適切な管理です。せっかく記録したデータが、適切な形で捜査当局や司法機関に提出されない場合、その証拠能力や証明力が否定されることになります。

証拠能力とは、裁判で証拠となり得る資格(証拠適格)です。
証明力とは、証拠が裁判官の心証に及ぼす力を指し、実質的な証拠の価値(証拠力)のことです。

襲撃の録画映像は犯行の重要な証拠になりますが、刑事訴訟法上、証拠能力を厳格に制限しています。一方、民事訴訟法は、一般的に証拠能力を制限する規定を設けていません。

証拠能力に関しては、「無断録音の証拠能力 【判例紹介】」にて紹介しているのでそちらをご覧ください。

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なお、証明力については、オリジナル(原本)をそのままの状態で保存するのが最もリスクの少ない方法です。

以下は、証拠に関して争点になる可能性があります。

・原本データの未提出(原本破棄・提出拒否など)
・原本データの編集(記録物の前後を恣意的にカットなど)
・原本データの改ざん(音の高低を変える周波数の加工など)

デジタルフォレンジックにて、証明力だけでなく、証拠能力を失いかねませんので、十分に注意しましょう。

また、原本喪失の危険性もあるので、バックアップは適切にしましょう。

捜査当局への録画映像の提供 (死後)

襲われて死んでしまった場合または再起不能になった場合、捜査当局や近親者がクラウド上にあるデータにどのようにアクセスさせるかについて説明します。

<あなたが死んてしまった場合>
あなたが死んでしまった場合、一昔前までは「死人に口なし」でした。
しかし、平成から令和にかけて目まぐるしいITの発展を遂げたおかげで、情強(情報強者)は、監視カメラシステム(インターネット対応型録画機、ウェブカメラ)やクラウド等を用いて、安価な手法で権力に対抗できる事ができるようになりました。

とは言え、当事者が死後に行えることはありません。
だから、生前に死後のことをやっておく必要があります。

その一つに、加害者の犯行の証拠を警察や信頼できる知人や近親者に提供することがあります。

前述の通り、自宅又は居室にいる限り、犯行の録画映像はオンラインストレージに保全できます。犯人は、これを消去することはできません。

では、このデータをどのようにして司法当局ないしマスメディアの手に渡すかが問題になります。

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そこで活躍するのが、Google です。

Googleは、これまで大小多くのサービスを人知れず提供してきました。その中で現在もなおサービスを提供している素晴らしいサービスがあります。

それは、「アカウント無効化管理ツール」です。

アカウント無効化管理ツールは、ユーザーが一定の期間自分のアカウントを利用していない状態が続いた場合に、そのアカウント データの一部を公開したり、他のユーザーに通知したりするための手段です。アカウント無効化管理ツールを設定するには、アカウント無効化管理ツールのページにアクセスし、[開始する] をクリックします。

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このサービスを使って何ができるかと言うと、自分のアカウントに一定期間ログインが無かった場合、以下のようなことが出来ます。

・使用していない Google アカウントを削除するかどうかの設定
・Google アカウントが長期間使用されていないと判断するまでの期間の指定は、3か月、6か月、12か月、18か月まで
・選択したユーザーに自分のデータの一部へのアクセスを許可することもできます。Google から通知を送信するユーザーを 10 人まで選択できます。

つまり、殺害されて3か月後に、捜査当局、弁護士、マスコミに、被疑者の情報や、生前の監視カメラの映像を保存したオンラインストレージへのアクセスパスワード、ポータブルカメラの解除パスワードを知らせたりすることができるということです。

死人に口なしは、加害者の予想に反し、3か月を限度に終わります。

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自筆証書遺言書保管制度(終活)

犯罪に巻き込まれた場合に限ったことではありませんが、死んでしまった場合について、新しく導入された司法制度「自筆証書遺言書保管制度」をご紹介します。

自筆証書遺言に係る遺言書は、自宅で保管されることが多く、以下の問題点があります。

・遺言書が紛失・亡失するおそれがある。
・ 相続人により遺言書の廃棄,隠匿,改ざんが行われるおそれがある。
・ これらの問題により相続をめぐる紛争が生じるおそれがある。

法務局における自筆証書遺言に係る遺言書の保管制度が創設されたことにより、遺言書の紛失や隠匿等の防止、遺言書の存在の把握が容易になります。

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人はいつか死にますが、それは突然に訪れます。何も遺さずに亡くなることは難しく、遺された人に苦労をさせないためにも、自筆証書遺言書保管制度を利用してみてはいかがでしょうか。

攻撃は最大の防御なり

これまでお伝えしてきたことは、防御ばかりでした。

【襲われないこと】
【安全な場所にいること】
【逃げ切ること】
【被害を最小限に抑えること】
【証拠を残すこと】

しかし、世の中には、防御で守りきることができない相手がいます。そういう相手とは、闘わないという選択もあります。犠牲は伴いますが、全てを失うよりかはマシです。ただし、闘わないようにする知恵を用いましょう。

何の知恵も用いず、あなたが闘いを放棄することは、闘わないようにすることではありません。アウトローやサイコパスは、あなたの意思に関係なく、無防備のあなたを攻撃し続けるでしょう。

闘わないようにする知恵を用いるとは、「負けて、勝つ」という意味です。試合に負けて勝負に勝つことは、形式上は負けでも本質で勝ちに相当します。最たる例は、「自分に一定の利益があり、相手が自発的に従う和解」を成立させることです。

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また、闘うという選択もあります。相当の覚悟が必要となりますが、死を覚悟しているのであれば、自死する前に採るべき選択肢でしょう。

警戒していることを言わない

意外と重要なのが、あなたが危険から身を守ろうとしていることを友だちに言わないことです。余計なことを友達に言うとマイナスに働き、以下のように危険が高まるからです。

1.防御の情報が漏れる
  →敵を欺くにはまず味方から
2.情報が手に入りにくくなる
  →頭がおかしいと思われ、人が離れる
3.手に入る情報の信頼性が落ちる
  →友だちが裏切って、誤報をする
4.友達の善意の意見で、行動が制限される
  →身を守るための行動が取りにくくなる

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本稿で紹介した録画機、監視カメラ、ポリスカメラ、武器、車両など、どれを選んでいいのか分からないという方には、別の記事でご紹介したいと思いますので、フォローをしてお待ち下さい。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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豚子(本名)


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