⋆⸜時事直言⸝⋆ 日銀のジレンマ(No.1665/ 2024年5月2日)
⋆⸜時事直言⸝⋆
日銀のジレンマ
ドル・円相場が34年ぶりの超安値を付けたのに、日銀は4月26日の政策決定会合で何の手も打たなかった。
神田財務官も植田日銀総裁も、介入するかどうかはっきりしたことを言わないまま連休に入った4月29日、円はとうとう160円まで急落した。
そこで政府・日銀は「覆面介入」をしたため、円は急騰し154円まで上げたが、直ぐに158円まで下がった。
そこで第二回目の介入をしたと思われ、また一時153円まで急騰したが長続きせず、155円から156円とまた元へ戻ろうとしている。
私が常日頃言っているように、政府・日銀がいくら介入しても一時しのぎで、「元の木阿弥」になる。
円高にするにはカンフル剤の介入ではなく追加利上げで日米金利差を縮小するしかない。
日銀はマイナス金利を解除したが、日銀主導で追加利上げをすることはできない。
アメリカのインフレが収まらないためFRBは利下げができず、高水準の金利5.25‐5.50%を継続しなくてはならなくなり、リセッションのリスクが出てきている。
そんな時日銀が追加利上げをしたら、アメリカから日本へ投資資金が移動するためリセッションがハードランディングになるリスクが高くなる。
従って日銀は率先してアメリカを不況に追い込むことはできない。
昨年からの賃上げと、物価転嫁で日本経済は日銀が望む方向へ向かっているのに、追加利上げで経済成長の勢いに水を指したくない。
黒田前総裁が10年間量的金融緩和を続行したのに物価がターゲットの2%に達しなかったのは、日本経済は需給バランスが常にマイナスのデフレ体質だからである。
植田総裁はマイナス金利解除、イールドカーブコントロール廃止、ETF買い中止等、黒田総裁時代の異常な政策を正常化したが、異常な黒田異次元緩和は維持せざるを得なくなった。
デフレ体質下での利上げは日銀にとっても財務省にとっても恐ろしいことである。
だから日銀は追加利上げを棚上げし、首を長くしてFRBの利下げ決定を待つしかないのである。
学者の植田総裁になっても日銀は相変わらずFRB頼りの道を歩むことになる。
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