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「始まる世界」の言葉が、誰かの心に届く時。文集がkindle出版されました!

ひとりひとりの経験って、まぎれもなく

その人のものだけれど。

その経験をじぶんだけの言葉で表現する

ことで、そのひとりだけのものじゃなく

なることがよくある。

まさにそんな経験をさせて頂いたのが

第三回THE NEW COOLNORTER賞、10月の

「始まる世界」部門でした。



審査委員のひとりとして読ませて頂く

前から応募してくださる方がいるだろう

かとすこし不安になっっていた。

自分の心の中にしまってあった傷を、あえて

言葉にすることは、もういちど傷ついた

日々を振り返ることでもあるから。

誰しもできればそんなことはしたく

ないはずだと。

でもふたを開けてみたら誰もが、それぞれの

直面した出来事を静かな語り口で、語って

いらっしゃった。

体験を書くということは、追体験を強いられる

ことに違いないのに。

その苦しさを、まっすぐ引き受けながらも自分を

俯瞰しながらその経験をご自分にしかできない

言葉でそれぞれに表現されていた。

そこで気づいたことは。

あの日々の痛みや悲しみの経験の時間だけが、

その方の人生で輪郭を濃くするのではなくて、

時間を再び経て今を新たに生きていることが

わかることだった。

改めてみなさんの心の中の声に出会えたことに

心より感謝申し上げます。

でも、どの方の経験もわたしがほんとうに

「わかった」のか。

それは、なかったのだと思います。

人の想いを100%じぶんのこととして捉える

ことは難しいし、それはありえないことだと

感じてるわたしにとって、

新たな思いの扉を開いた瞬間がありました。

わかるのじゃなくて、そこから感じ

とろうとすること。

それは痛い経験をも、真摯な思いで言葉に

翻訳してもらえたからこそ獲得できた

想いでした。

人の悲しみを自分の悲しみに置き換える

ことが不可能なことに気づくということは、

そこに確実に誰かの悲しみが存在することを

認めることなのかもしれない。

それしかできないことがもどかしいけれど。

ただひとつだけわかるのは、悲しみは、そこに

立ち止まったままいるわけじゃないという

ことを知ったことです。

その想いを知ることで、自分が抱えている

パーソナルな悩みや苦しみや悲しみとの

向き合い方を教わったような気がします。

そこに寄せられたみなさんの大切な経験の日々が

綴られた言葉がこの度、有志文集となって

kindle出版されました。


よろしければこの機会に、お手に取って頂けたら
嬉しく思います。

どうぞよろしくお願いいたします。


※Kindle Unlimitedに登録されていらっしゃる方におかれましては、無料でダウンロードとなります。

「おわりに」の言葉を参加者であり授賞者である、北欧の街角でさんから、いただいております。(はじめには私が書かせて頂きました)



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