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おいしい記憶の味を今夜つないでみた。

去年のわたしはTwitterにふと思いついて
つぶやいたことが、実現した。

楽しい系のこと。

タコパしたかったのだ。

たこ焼きパーティーはなんか誰かがやって
いてもええな、楽しそうやなって気持ちが
募って来る。

そういえば、たこ焼き屋さんに食べに行く
ことはあったけど。

タコパしたことないって思ったから、お魚
くわえたどらねこみたいに口ずさんだ。

「タコパしたいな」ってつぶやいた。

その時、一番乗りしてくれたのが、
以前キャッチフレーズや肩書のショップで
お客さんになってくださった
わたなべ  ますみさんだった。

それ以来親しくお話しさせて頂いている。

そしてリアルに出会うことになって、とある関東の
とあるパーティースペースでふたりで
サシでタコパした。

めちゃくちゃおもろかったです。
お互い関西を知っているんで
関西ネタ満載でございました。



唯一の写真がこれしかなくて、
お話しが楽しすぎた!

その時、実はねってますみさんがうれしそうに
報告をしてくれた。

それが、こちらの記事のことだった。

未来のためにできることのコンテストへの
応募記事が入選されたことを教えてくれた。

すごい!
あの文藝春秋さんに掲載されるあれですよね!
って。
わたしは未来に疎いので、コンテストはスルー
してしまっていた。

その日はおめでとうを伝え合う幸せなタコパに
なっていった。

未来という時間を前にすると、途方にくれて
しまうのに、ますみさんはご自分がお育ちに
なったプロセスで出会って来た「お味噌」を
テーマに選ばれていた。

お味噌と未来というと一見、遠いのに。
彼女にとってお味噌はご家族の思い出が
ゆっくりとつながれていったたいせつな
食材であったことを知った。

ますみさんの伯母様が毎年仕込んでいた味噌でつくる
味噌汁を夏休みになるとご家族で味わっていたらしい。

そして月日が経ち、伯母様が仕込まなくなったお味噌の
ことを知ったますみさんは、伯母様が一度置かれた
お味噌の仕込みのバトンを引き継ぐことになる。

そう思ってから10年ほど経った冬。私はようやく味噌仕込みを始めた。1度始めたら、その美味しさから毎年仕込むようになり、友人たちにお裾分けするようになった。仕込む味噌は毎年1樽ずつ増えた。

未来にゆっくり伝える味噌より。


そしてそのお味噌のことはずっとわたしの
なかで、未来に繋がれるお味噌の味を
とっても知りたいと思った。

Twitterでお祝いのコメントを差し上げた際に
一度味わってみたいって、気づくと
書いていた。

そしたらますみさんからこんなお返事頂いた。


そしてわたしはTwitterでなんでも言うてしまう
くせがあるので、今度はサシ呑みをしたいなって
ふと誰ともなく呟いたらそれをきっかけに
ふたたびますみさんと12月お目にかかることに
なった。

その時、私の言葉を覚えていてくれたますみさんは
お味噌をその日呑んだおしゃれな居酒屋さんで
プレゼントしてくれた。

おお!
覚えてくれていたんですね。

そのお味噌を受け取った時のずしんとした重さは
これが、ますみさんが受け継いできたご家族の
かけがえのない時間の重さなのだと感じていた。

いつかこのお味噌で何かを作ってみたいと
思っていた。

時間が少し経ってしまったけど。
今日やっとますみさんの手作り味噌で一品
作りました。

お味噌料理は多いけれど。
ますみさんが記事で書かれていたように

伯母は、お味噌の大切さに気がついた人間、私を育ててくれた。
伯母が未来のためにやってくれたことだ。

同・記事より。

この言葉の中に、先ほどのバトンのようにわたしに
おすそ分けを贈ってくださったということはわたしも
なにか時間をつなぐことをしたいと思った。

お味噌の思い出を想い出していた。

わたしが幼い頃好きだったのは「ぶたみそ」
だったことを思い出した。

母は沖縄生まれの鹿児島育ちなのだけど、
母がよく作っていてくれた、ごはんの
お供のそれがいいかもしれないと決めていた。

今、母は長期入院をしているのだけど。
面会に行った時に「ぶたみそ」の作り方
覚えてる?

って聞いたら。

うんって言って。
その作り方をすらすらと諳んじてくれた。

今日のリハビリの内容もすぐに忘れて
しまうのに。

おお、台所にあれだけ立ち続けてきた人の
記憶はすごいなって思った。

そしてなんだかうれしかったのだ。

母がいつも使っていたのは三枚豚の高いやつ
だけど、わたしはバラの豚肉でやってみた。




左斜め上から、高知県のショウガ
その横がゆうのうえんさんの作ったニンニク。
そして手前がピーナッツ。
どれもあらみじんぎり。


小さく映ってるけど、そこそこ使いました。
こちらはパルシステムのすくすくパン豚です。
パンで育ったぶたさん、美味しいんです。



じゃじゃん!
こちらがますみさんの手作りのお味噌✨✨
表面がつるつる光ってた。



油の中でさっきのショウガとかニンニクとかピーナッツを炒めて 
そこに豚肉さんを投入。
適当に炒めます。


その後に、お味噌とお砂糖をいれてかき混ぜます。
お砂糖は母は黒砂糖をつかっていたけれど。
わたしは、宮崎県の花見糖、さとうきびから
できたお砂糖です。

そしてがんがんまぜまぜして、時々濃さや甘さを
みながら砂糖を入れたりして、できあがったのが
こちらです⇩



できました。
母の故郷の味ぶたみそ。

ますみさん、めちゃくちゃ遅くなりました!
やっとできました!

ますみさんに頂いたお味噌で母の故郷の
おなじみの「ぶたみそ」作れました。

これはうまくいないけれど。なんだか
昔の時間ひとつになって今ここにある
みたいな気持ちになっていました。

ますみさんとはnoteで出会って、わたしが
やっていたキャッチフレーズの商品を
買って頂き、いまもその肩書を名乗って
くださっていること、ほんとうにうれしく
思います。

出会いってやっぱり温かいなって思う。
そしてすくすくと育みたいなって今の
年齢になって心底思う。

ますみさんがたやさずにつないできた
大切な「お味噌」のバトンを受け取った
みたいで、お料理している間も味見している
ときもとても幸せなひとときでした!

まだお味噌があるので、またなにか挑戦
してみたいです。

追伸:お料理note苦手だったけどチャレンジして
みました。お読みいただきありがとうございました。



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