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縫わない切らない『手ぬぐいマスク』

一枚の日本手ぬぐいを、切ったり縫ったりしないで、そのままマスクとして使う方法について書く。

手順

1. 手ぬぐいが横長になるように広げた状態で、両手で手ぬぐいの角を持つ

2. そのまま手ぬぐいを頭に載せる(手は離さない)

3. 頭に手ぬぐいが乗った状態で、鼻の上に布が来るように右手を前に持ってくる

4. 同様に左手も前に持ってくる

5. 左右を持ち変える(右手で持っていたところを左手で持ち、左手で持っていたところを右手で持つ)

6. 右手で持っている三角形の布と、左手で持っている三角形の布のうち、自分の顔に近い側の手は離す

7. この段階で持っている角を目の下に入れ込む(両手がフリーになる)

8. 口の前に垂れ下がった布のうち、自分に近い側の布を顎の下にフィットさせながら巻きつける

9. 口の前に垂れ下がった布のうち外側にある布は、顎の下にフィットさせながら巻きつけてから 8. の布と顔の間に差し込む

出来上がり

装着のコツなど

慣れないうちは時間がかかるかもしれないが、慣れると10秒くらいで装着できる。

綺麗に仕上げるコツは、2. で頭にのせた時に、額の前に来る長い辺をきちんと位置合わせすることである。
私のオススメは、一旦両手を離して、額の中央から手ぬぐいをピンと張りながら耳にかけることである。こうすることで眉毛が隠れたり、耳が潰れる心配がない。

日本手ぬぐいの良いところは、その時その時に応じて、色々なものに使えるところであると私は思う。ある時はハンカチやタオルとして、またある時は鍋つかみとして、等々。
この手ぬぐいマスクは切らないで使える。縫う必要もない。使い終わったら、また手ぬぐいとしてリユースできる。

一頃、不織布マスクが品薄になったことがあった。その時、私はこの手ぬぐいマスクを考え出した。
予備のマスクを常に持ち歩いている人はレアだと思う。いざ予備のマスクを使おうと思ってもクシャクシャで、ということもあるかもしれない。もし1枚で良いから手ぬぐいを持ち歩いていれば、お使いのマスクのヒモが切れた時、このように簡易マスクを作ることができる。実際、私もヒモが切れて薬局に飛び込んでマスクを買おうとしたのだが、マスクをしないで入店できないことに気付き、ササッとこんなことをしたことが1回だけある。

これからの季節、大掃除にもこの手ぬぐいマスクは重宝する。頭も覆われているので、落ちてくるホコリから髪の毛を守ることもできる。
意外なところではヒゲ剃りの際にご利用いただきたい。お湯で濡らして、しっかり絞った手ぬぐいで巻くことで、ヒゲ剃り前の蒸らしができる。

ところで、この手ぬぐいマスクは、時々、忍者とかアルカイダとか言われて笑われることがある。ただ、これでイスラム教の人達に通用するのなら、余計なトラブルに合わないためにも、海外旅行にも1本の手ぬぐいを持って行く価値はあるのではないだろうか。

手ぬぐいマスク、お試しあれ。

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