「足し算」ではなく、「引き算」

 ついこの間行った疑義照会はGLP-1作動薬の注射剤とDPP-4阻害薬の併用の記載があった処方箋です。日本糖尿病学会からは「併用は行わない」よう記載があるそうです。Drのうっかりミスでした。
どうも、ブロッコリーです。

 糖尿の患者さんや中性脂肪・コレステロールが高い患者さんに、「何食べたらいいの?」と聞かれることが多いです。医療関係者の方であれば誰しもご経験があるかと思います。
 私以外の薬局薬剤師さん、Dr、看護師さんや栄養士さんなどはどのように返答されているのでしょうか。周りに居ないので、気になります。
 
 私の場合は、正しいかどうかは正直不明ですが、よく使うのは「特に何か食べるとかではなく、まずは食べる量を減らしてみてはいかがでしょうか。」とお答えすることがほとんどです。ただ、エビデンスはありません。自分自身の体験を元にお話しさせていただいております。でも、あながち間違ってはいないと思います。
 私自身、血圧が高く、デブっていたときは薄味を徹底し、醤油や大好きなマヨネーズは一切断ちました。もちろん量も減らしました。昼ご飯を食べない、もしくはカロリーメイト2本~4本、なんて生活を続けていました。最初、そのまま食べていても、「味気ないし、腹減る」と思っていたのですが、続けているうちに慣れが出てきて、1カ月くらいかかりましたが、逆に味に敏感になった気がします。空腹感も徐々に落ち着き、2週間くらいしてからは徐々に慣れてきました。そうすると体重も落ちてきて、肝臓の数値も改善、血圧も下がってきました。
 思いました。「今まで味の濃いもの、食べすぎだったんだ。」と。

 私のこのような偏見から、プラスαで何かを食べて健康になるよりも、食べる量・調味料を減らして(というかコントロールして)健康になる方が、経済的ですし、メリットも多いんじゃないかな?と思います。このような話をすると、「食べないでいたら、身体が飢餓状態になって食べたときにまた太るのでは?!」と出羽守が現れますが、大丈夫だと思います。食べる量を減らすだけだから。別に飢えているわけでもないし、量を減らすというだけのお話です。
 またまた私の話ですが、私、元々無茶苦茶食べれます。たまにビュッフェ形式の食事などでは、あり得ないくらい食べます、が太りません。なぜならそんなこと年に1,2回あるかないかの出来事です。そこで無茶苦茶食べても摂取カロリーを月平均にしたらちょっとしか増えないでしょう。計算していないから本当かどうかは分かりませんが。。。デブっていたのは、毎日無茶苦茶食べていたからだと思いますね。

 『医食同源』という言葉があるように、食べることと身体を治す&保つことは同じです。「身体を治す=薬」とも捉えることができます。薬というと「副作用」とイメージする方が多いですが、食材から「副作用」を連想される方は少ないと思います。食材にもしっかり副作用があるんです。バランスよく適量を食べないと身体を保てないんです。それを崩すと、肥満や糖尿といった現代病?が発症するんじゃないかなーと思っている所存でございます。

 そんなことから私は患者さんから血糖、コレステロール、中性脂肪などを「下げるにはどうしたらいい?」と聞かれたら、「腹八分。まずはそれからです。」と偉そうに説法させていただいております。

 ちなみに、元々90㎏あった私ですが、現在は64㎏です。一旦痩せると今度は太るのが意外と大変で、「太るのも、才能と努力と経済力のなせる業」だと常々思い、昔の自分がいかに恵まれていたのか痛感させられます。

といったところで、これから歯医者に行ってまいります。

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