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【書評】 まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり

まっすぐ考える 
考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり

まっすぐ考えるためのヒント:決めつけを捨て、事実と真実に迫る



現代社会は情報過多で、私たちは常にたくさんの思考に振り回されています。

そんな中で、自分の頭でしっかり考え、最良の答えを導き出すことは容易ではありません。

本書『まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり』は、そんな現代人に役立つ思考術を、プラグマティズム哲学に基づいて解説した一冊です。

著者のダリウス・フォルー氏は、人生で大きな挫折を経験したことをきっかけに、プラグマティズムに出会い、思考法を劇的に改善しました。

本書では、自身の経験を踏まえ、読者が「決めつけ」を捨て、「事実」と「真実」を見極めるためのヒントをたくさん紹介しています。

プラグマティズムに基づく思考術

プラグマティズムとは、「何が真実であるかは、その考えや行動がどのような結果をもたらすかによって決まる」という哲学です。

つまり、机上の空論ではなく、実際に試してみて、より良い結果をもたらすかどうかを基準に判断するという考え方です。

本書では、プラグマティズムに基づいた以下の思考術が紹介されています。

  • 勝手な決めつけを捨てる: 私たちは、無意識のうちに様々な「決めつけ」をしてしまいます。例えば、「この人は私のこと嫌いだ」とか、「この仕事はうまくいかない」といった決めつけです。しかし、こうした決めつけは、多くの場合、事実ではありません。まずは、決めつけを捨て、事実だけを見るように心がけましょう。

  • 事実と真実に分ける: 事実と真実は混同されがちですが、全く別ものです。事実とは、客観的に確認できる情報です。一方、真実は、個人の解釈に基づいた主観的な考えです。例えば、「外は寒い」という情報は事実ですが、「寒いのは嫌だ」という考えは真実に過ぎません。事実と真心を区別することで、より客観的に物事を見ることができるようになります。

  • 常に仮説思考を持つ: 何か問題に直面したとき、すぐに答えを出そうとするのではなく、まずは様々な仮説を立ててみることが大切です。そして、それぞれの仮説に対して、実際に試してみて、検証することで、最良の答えを見つけることができます。

  • 多様な視点を持つ: 物事を考えるときは、自分の視点だけでなく、様々な視点から考えてみることが大切です。そのためには、積極的に読書をしたり、他の人と意見交換したりすることが有効です。

  • 行動することが大切: どんなに良い考えが浮かんでも、行動しなければ意味がありません。まずは小さな一歩でもいいので、行動してみましょう。行動することで、新たな発見や学びを得ることができます。


本書を読んだ感想として

本書を読んで、私も多くの気づきを得ることができました。

特に印象に残ったのは、「決めつけ」を捨てることの重要性です。

私たちは、無意識のうちに様々な決めつけをしてしまい、それが思考を曇らせていることがあります。

本書では、具体的な例を挙げながら、決めつけを捨てるための方法を丁寧に解説しているので、非常に参考になりました。

また、「事実」と「真実」を区別することの重要性も理解できました。

事実と真心を混同してしまうと、客観的な判断ができず、間違った行動を取ってしまう可能性があります。

本書では、この違いをわかりやすく説明しているので、自分の思考を整理するのに役立ちました。


本書を特におススメしたい人

  • 自分の頭でしっかり考えたい方

  • 思考の整理術を学びたい方

  • 問題解決能力を高めたい方

  • より良い人生を送りたい方


本書とあわせて読みたいおススメ書籍

本書のまとめ

本書は、2017年に刊行された世界的ベストセラー『THINK STRAIGHT』の日本語版です。

著者のダリウス・フォルー様は、人生やビジネス、生産性、資産形成に関する考えを執筆なさっていますが、本書を執筆された際は、ご自身でかなりつらい経験をされた直後だったとのことです。

当時は行き詰まって無気力になり、人生が全く前に進んでいないように感じておられたそうです。そのような経験をされたからこそ、同じように苦しんでいる方々に伝えたいことがあると考えられたのだと思います。

その考えとは、「今の状況は決して永遠には続かない」ということと、「自分の考え方はいつでも変えることができ、それこそが成功への第一歩」だということです。

そして本書では、意思決定のスキル、集中力、精神の明晰さを手に入れるための考え方やテクニックが提供されています。

特に印象的だったのが、プラグマティズムの考え方でございます。著者は、「ある思考の代わりに『別の思考』を選ぶ能力」が、ストレスに対抗する最大の武器であると述べられています。

また、「事実」だけを見て、勝手な決めつけを捨てることの重要性についても言及されています。

さらには、「事実と真実は違う」というニーチェの言葉を引用されながら、他人の「真実」を変えようとするのは無駄な努力であり、自分の貴重なエネルギーをもっと他のことに使うべきであると訴えられています。

つまり、本書においては、プラグマティズムの考え方に基づき、「事実」を見極め、自身の柔軟な思考を大切にすることの重要性が説かれているのだと理解しました。

本書は「事実」に基づいて思考するための具体的な方法を紹介した書籍です。

「決めつけ」を捨て、「事実」に基づいて思考することで、より良い人生を送ることができるようになります。

本書は、人生に悩んでいる人や思考力を向上させたい人におススメです。


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