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【授業✕道徳】道徳で99%失敗する「追い発問」の正体とは?

こんにちは、Hiroです。
公立小中学校の先生は毎週必ず道徳の授業があります。

😱道徳やるの苦手だなー
😐どうしたらよくなるかわからない
😏答えないとか言ってて結局あるじゃん


大人も子供も苦手意識をもつ人が多い教科でもあります。
実際私も10年以上道徳教育や授業について、研究を重ねてきました。
そして今週も学年を組む若手の先生とローテーションを組み、授業を見合って検討を重ねています。
そんな中で多い失敗がこの3つ

今日はその中の
「追い発問」【教材内容を追いかける発問】

⚠なぜ追い発問がいけないのか
◎どうすれば改善できるのか

についてさらに深堀りできればと思います。
5分ほどお付き合いください


教材内容を追いかける発問【追い発問】とは

道徳に教科書ができてから、
35時間の授業の基本は
教科書を扱うことになっています。
その教科書にある教材文は、低学年から高学年まで様々なジャンルがあります。
CHATGPT先生に聞くと…

①童話や生活文: 道徳的な教訓を伴う物語
②エッセイ: 実際の生活体験や著者の個人的な思考を通じて道徳的なテーマを探る
③人物紹介: 道徳的な模範となる歴史上の人物や現代のリーダーに関する文章。
④道徳的な問題に関する対話やディスカッション: 倫理的な問題やジレンマに関する対話やディスカッションの例。
⑤詩や詩的な文: 道徳的な価値観を表現した詩や詩的な文章。

特に①や③の童話や生活文、人物紹介は、
時系列で進んでいくため【追い発問】が起きやすいです。
そしてこのような教材は取り扱いやすいため、
研究授業でも選ばれる先生が多いのではないでしょうか?

では、追い発問について改めて定義します。

追い発問とは…

①主人公の名前は?友達の名前は?どんな動物がでてきた?(情報を問う)
②どんな関係だったかな?(関係を問う)
③最初はどうだったっけ?このあとどうなったんだっけ?(展開を問う)

などが代表的なものです。
丁寧に範読をしたあと、
また丁寧に子どもたちに聞き返す……

そんな発問聞いたり、したりしていませんか?
私も気をつけて授業をしていますが、ついうっかりやってしまうことがあります。
また若手の先生を見ていると、追い発問に時間を使ってしまうことがたくさんあります。

ではどうして追い発問はいけないのでしょうか?
2つの理由があります。


してはいけない理由①時間がなくなるから

1つ目は…時間がなくなるから
です。
道徳の授業で一番時間をかけたいところはどこでしょうか?

……
そうです!
自己への振り返りです。

・今日の価値に対して自分はどうかな?
・友達の考えを聞きなにを感じたのかな?
・自分はこれからどうしていこうかな?

道徳は自己を振り返り、深く考えるために
教材を使ったり、アンケートや写真を使ったり、発問を工夫したりします。
すべては
授業を通して【自分】を見つめられるために行っているのです。

しかし、追い発問を連発している先生は
必ず時間に追われています。

そうして一番大切な自己への振り返りの時間を

時間きちゃったから書いといてー

と終わってしまうのです。

また、研究授業あるあるでは…

チャイムなってるけど続けまーす

…子どもたちにとって最悪の延長戦になります。

これでは、自己への考えが深まる訳がないのです。


してはいけない理由②正解を求めているから

道徳の答えは
子どもの心の中にある
しかも建前ではなく、
本音の心の中にあります。

どうして先生は、
道徳は答えがない
と言うのでしょう?

きっとそれは【安心して本音を言ってほしい】という先生からのメッセージなのです。

・間違いはないから、安心してほしい
・どんな考えも受け止めるから、素直な気持ちで語ってほしい

…きっとそんな気持ちで道徳の授業を進めたいのだと思います。

子どもたちも大好きな担任の先生にそう言われたら…
よし、頑張ろう!と思うでしょう。

しかし、いざ授業が始まり教材を読み終えると…

登場人物のなまえは?
最初何してたの?
最後は?
……追い発問をバンバン浴びせるせいで
だんだん手が挙がらなくなります。

子ども)さっきまで答えないって言ってたのに😑

そういう気持ちから
何を言えばいいか
先生は何を求めているのか

深読みする子もでてくるでしょう。
 
だから
賢い子ほど道徳は嫌いだ
となってしまったり
クラスの一部の子たちしか手を上げない、他人事の授業になってしまうのです。

追い発問をなくすための方法①

では、どうすれば追い発問をしなくなるのでしょうか?
簡単な方法ですので、ぜひまねしてみてください。

それは…

教材を読む前に簡単に説明してしまうこと

です。
例えば5年生「手品師」では…

今から読む話は、主人公の手品師が自分の夢である大舞台の公演と貧しい男の子との約束のどちらをとるか迷います。手品師の選択について自分はどう思うか考えながら読んでみましょう

例えば2年生「黄色いベンチ」では

みんなで使うものはルールや決まりがあるよね?
今から出てくる男の子は、そのルールを守れずモヤモヤします。どうすればよかったんだろう?
考えながら読んでみよう。

などです。
このように簡単に説明してしまうことで、
追い発問がなくなるだけでなく、
子どもが教材に問題意識をもつことができます。

追い発問をなくすための方法②


2つ目は…
教材を読み終えたあとの一言目に気をつけること

自分が何と言ってもいるか
意識したことはありますか?

おそらくだいたいの先生は

という話です。
で終わります。

しかし、
本当に授業が上手い先生は、
教材を範読したあとの一言目にこだわっています。

モヤモヤするね…

何がよくなかったのかなあ?

さあ、みんなはどう考えた?


余韻を残したり
子どもに共感したり

教材の世界と現実世界を違和感なく引っ付けるのです。
そのような意識をもてば、追い発問をすることもすくなくなってきます。

まとめ


今回は追い発問について詳しくまとめてみました。
自分も本当によくやってしまいがちです。
だけど、意識することで授業が格段とよくなります。

先生方はぜひ実践してみたり、保護者の方は道徳地区公開で担任の先生の道徳に興味をもって見て頂ければと思います。
読んだ人の幸せに少しでも貢献できますように…スキやフォロー、お待ちしております(^^)

また、道徳の授業をパワーアップしたい方!ぜひコーチングさせてください!もちろん完全無料です!!公式ラインからご連絡お待ちしておりまーす♪


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