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ソーセージ作りと阿久根での生活


中村学園大学栄養科学部フード・マネジメント学科 山田百々  

阿久根での滞在中、毎日寝る前に日記を書いていたので、この文章を提出するのには時間がかからないはずだったのに、その日記では納得いかず、この阿久根での1週間をもっと上手く言葉にしたい!という欲張りな気持ちで、提出するのに2週間もかかってしまいました。

私と阿久根との繋がり
「ゼミの先輩が阿久根の地域おこし協力隊として働いていて、面白いプログラムやっているからどう?」という先生のお誘いからワーケーションプログラムへの一歩が始まりました。
なんでもやってみたい気持ちのある私は、その募集を見た次の日には、いく気満々でゼミの友達に「私行くけど誰か一緒に行く?」と声をかけました。
そんなことからたまたま繋がれた阿久根。
行ってみる前は、私たちに課された「ソーセージ開発」という課題に頭を抱えており、不安ばかりで、「なんでソーセージ開発がしたいって言ったんだろう、、」と思うほど、難しい課題に感じていました。

私たちが作ったソーセージ
私たちは、三九さんという企業に職業体験に行くことになり、頭肉を使った美味しいソーセージを開発するために4日間の試作を行いました。普段はミンチにされることの多い頭肉。
私は、試作1日目に社長が仰った「世界には、本当はもっと美味しい食べ方がある食材がたくさんあるはず。それを見つけて、美味しく食べられたら面白いよね!」と力強く語っている言葉を今でも覚えています。この言葉は、何も飾っていない素直な言葉に聞こえました。
だからこそ、私の中にスッと入ってきて、このミッションに没頭できたのかもしれないなぁと今改めて思います。誰かの強い思いやワクワクとした気持ちは、人を動かす原動力になると感じました。

結果的に言うと、私たちの作ったソーセージは、完璧に完成したわけではありません。まだまだ改善の余地があるものでした。
ただ、『この4日間で私たちと三九さんが一緒になってソーセージ作りに熱中した』
ということが、なによりも価値があるものだと思っています。
その価値は、私たちにとっても、三九さんにとっても価値であると感じられるものであって欲しいと思っています。
いつかの帰り道に、みんなと車で宿に帰りながら「三九さんにとって、この子達が来てよかったって思ってもらえるにはどうしたらいいのかな?」とみんなで話しながら帰ったのを覚えています。その時は分からなかったけど、終わってみた今はなんとなく、その答えがわかる気がします。

win-winの関係ってなんだろう
さっき言ったように、今回のプログラム中に私が1番考えたことはこれです。
「協力隊のお二人や三九さん、阿久根に住んでいる人にとって、私たちが来てよかったって思ってもらえるには何をしたらいいのか?」
この疑問は、今でも明確な答えがわかるわけではありません。
でも、1つは「私たちが元気に、熱意を持って一生懸命取り組む」ということが、私が考えているよりも重要な気がしました。(福崎さんからの受け売りです。)私の中で大切にしたい言葉になりました。

阿久根の人、自然との繋がり
私たちが阿久根に来る前から計画をたて、阿久根での1週間、あたたかく見守ってくれた
協力隊の福崎さんと桐野さん
ソーセージ作りでお世話になった三九のみなさん、
初日のランチと、ソーセージの試食、アドバイスでお世話になった港町珈琲焙煎場の石川さん
海岸でコーヒーを淹れてくれた、そして最後までお見送りをしてくれたアウトドアガイドのしのさん
交流会でたくさんお話を聞かせてくれたチャーリーさん
ソーセージ作りに使うためにボンタンオイルをプレゼントしていただいた泰平食品さん
ミーティングで使わせていただいたハモニカンさん
ソーセージ作りの後と、交流会でお世話になったJUNK SURF COFFEEさん
お休みの日に陶芸をしたわらべ工房さん
その後コーヒーを飲んだともまち珈琲さん
宿泊させていただいたはやせさんとイワシビルさん
シーグラスをたくさん拾いに行った海岸
今あげただけでもこれだけの方と、町と、繋がりを持つことができました。
どこへ行っても心よく、そしてあたたかく迎え入れてくださり、過ごす時間が長くなるにつれてどんどん阿久根のことが好きになりました。
私が感じた阿久根の良さを伝えていくこと、そして私と阿久根との繋がりをこれからも繋ぎ続けていくことが、私にできる恩返しなのかなと今は思います。

余談ですが、山に囲まれた場所でこの文章を書きながら、私はやっぱり海派だな〜
海の近くに住もう!と心に決めました。

また阿久根に遊びに行きます

色々なことに興味がありすぎる私は、卒業したら絶対阿久根に!とまでは言い切れないのですが、いつか阿久根を私の住む場所に選んでみたいなと思うし、いつか住んでいるような気がします。

改めて、福崎さん、桐野さん、三九さん、そして阿久根の皆さん
ありがとうございました。

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