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前提条件を整える=相手の立場で考える

皆さんこんにちは、しまさです。

先日、久しぶりにYouTubeでアンジャッシュのすれ違いコントを観ました。このコントではお互いの発言が意図しない形で伝わっているのにも関わらず、会話自体は奇跡的にかみ合っているのが面白くあります。もう過去の作品しか観れないのが悲しいです。

日常生活でもこういったすれ違いはありますが、それは前提条件を共有されていないため発生します。アンジャッシュのコントでも、最初の「端から見ていく」という発言が、左か右かという前提条件が共有されていないため、どんどん会話がすれ違っていきます。

すれ違いは前提条件の齟齬により発生し、相手の立場と自分の立場で考えた時で違いが発生している状態です。つまり、前提条件が整っていない会話は、相手の立場で考えられていないことを意味するのではないでしょうか?

今回は、前提条件と相手の立場で考えることの関連性について、私が思うことをお話ししていきます。


①結論だけ言い合う不毛な議論

良い議論と悪い議論に関して、宋世羅さんが控えめにみても国を救うお話として動画を挙げていました。内容としては、結論はどうなってもよいが、お互いの視点をそろえずに行う議論は意味がないと言っています。

例えば、正面を向き合っている2人がいたとして、「右は→だ」と言う相手に対して、「いや、右は←だ」という議論をしていたらどうでしょうか。 正面を向き合っているのですから、右の向きが変わるのは当然です。にもかかわらず、自分から見た右という結論だけをぶつけ合っています。

これはあまりにも不毛ですよね。お互いが「相手の向きから見れば」という前提条件(視点)を整えれば結論は一致するはずなのに、相手の立場になって考えられないためこのような事態が発生してしまいます。

誰もが分かりきっていることを例として挙げたので、そんなの当たり前かと思うかもしれません。しかし、気づいていないだけで抽象化すれば、これと同じようなことが日常で多く発生しているのが現実なのです。

②相手の思考を使って自分の頭で考える

おせっかいや余計なお世話という言葉がありますが、それらは相手の立場ではなく自分の立場で考えた善意をぶつけていることで発生します。自分の善意は相手にとっては善意として受け取られないことはあるということです。

もちろん、善意ですからその気持ちはありがたく受け取ることは可能です。しかし、その行動自体は余計かもしれないのです。よくプレゼントは気持ちが大事だから何をもらっても嬉しいと言いますが、それは気持ちが嬉しいのであって、プレゼントされた物が嬉しいわけではないと思います。

自分視点で考えれば嬉しいからという理由で相手も嬉しいだろうと結論づけるのは、相手の立場になって考えられていません。普段の相手の思考から相手が喜ぶことを考えることが、相手の立場になっていると言えます。

そのため、「相手の立場になって考えれば」という前提条件を持つことで本当の思いやりにつながります。もし、その前提条件がなかったら、暗黙的に「自分の立場で考えれば」という前提条件が付くことになります。

思考とは目には見えないものなので、相手の立場で考えることはとても難しいことです。しかし、とにもかくにも前提条件を整えない事には、相手の立場で考えられているとは言えないのです。

③最初が肝心

前提条件はその名の通り、前に提示される条件です。そのため、前提条件とは物事の最初に出てくる条件になります。スポーツの解説で「初戦は大事」という言葉は聞き飽きていると思いますが、最初は肝心なのです。

もし、最初の時点で前提条件が共有されていなかったら、結論だけぶつける不毛な議論に発展したり、認識の齟齬に気が付くまで延々とすれ違いが続くことになります。アンジャッシュのコントのように奇跡的に会話がかみ合うことがあるかもしれませんが、それはもう笑い話にしかなりません。

物事というのは進み過ぎると元に戻すのが難しくなります。一度完成してしまった建物の構造を変更するのは、一度取り壊さないと難しいですよね。また、後になって色々言い合うのもお互いに嫌だと思います。

そのため、いかに最初に前提条件を整えるかが、相手の立場で考えるためにも肝心になると思います。

まとめ

すれ違いを発生しないためにも、最初に前提条件を整えることはとても大事になります。きっとそれは相手の立場で考えていることにつながります。

余談ですが、すれ違いコントとは別にNetflixのトークサバイバーという番組で、アンジャッシュの渡部さんが登場していました。以前ほどのキレはないものの、どん底から這い上がっていく姿やそれを支えようとする芸人達に心打たれました。頑張れ渡部さん、応援してます。

以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。

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