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自分がマネジャーになりたいのになれないのは、組織の見る目がないからと思っていた過去についての考察。

今日はちょっと言いづらい話題です。

最近や過去に実際に職場で聞いたり、たまたまラジオで聞いた話題が、あるひとつの塊になってストンと落ちてきたので忘れないように書いておこうと思います。

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以前、マネジャーになりたい人が行列しているような組織にいました。

足の引っ張り合いやけん制、マウントなど、圧力があちこちでかかっているのを感じました。表面的にはスムーズでも裏では誰かが悪口を言っていて雰囲気は悪かったです。

スタッフが優秀で放っておいても仕事が進むのでマネジャーの空きポジションが1年以上放置されていたし、意図的かはわかりませんがマネジャーポジション自体もいくつもクローズされました。

たくさんの優秀なスタッフが辞めた後にマネジャーに上がった人は、結局、昔からいて年齢が一番高い人でした。その次はかろうじて残ったいい歳の頃の新卒から叩き上げ社員。

当然、マネジャーの席に行列していた多くのスタッフから不満が爆発。またもたくさんの優秀なスタッフが辞めました。

つまり、リーダーを見出すとか選ぶとか育てるとかをしないイケてない組織だった、と少なくとも私は思っていました。

一連のゴタゴタの数年間、やる気がある人は異動したり転職し、そのうち何人もが競合の中核人材になっていきました。私も育児が落ち着くタイミングを見て異動で望んでいた職種のシフトを図り、ポジションアップもして行きました。

でも、「なぜあんなにマネジャーのポジションが長く空いていたのに(競争相手がたくさんいたのは確かだけど)自分はなれなかったのだろう?」というモヤモヤはなくなりませんでした。

一度、社内公募で別事業部の同じ職種のマネジャー職に手を挙げましたが最終面接で落ちました。しかし、あとからその公募は出来レース(特定の人を異動させることを組織長同士で決めていた)で、本当は私を採用したいけどできなかったとハイヤリングマネジャーから打ち明けられました。 

実力でも選ばれない、公募も公平な競争ではない。

ではマネジャーになりたい人たちは一体どうすればよかったというのでしょうか?

それを解明できた気がするのです。

さて、私はマネジャーになってやりたいことを散々当時のマネジメント陣に訴えていました。それにはマネジャーになるのが有効だと考えていたからです。長い話し合いの末、私がやりたいのは既存のマネジャー配下の仕事ではなく、かと言ってマネジャーポジションの予算をつけることが難しいと答えが出ました。また、私はこの会社は見る目がないと思ってしまいました。

反面、やりたい仕事自体はマネジャーにはなれませんでしたができました。変な話、人や予算をつけてもらえたしプロジェクトメンバーを集められたのです。よって、私は、マネジャーにはなれなかったけれどリーダーとしては恵まれた形で仕事ができました。

マネジャーになることより、やりたい仕事が勝っていたからこうなりました。

ではもし「マネジャーになる」ことが「やりたい仕事」より優先だった場合は、どのような身のこなしをすればよかったのでしょうか。

これがわかれば、マネジャーポジションに行列している人が抱えるモヤモヤへのヒントになるはずです。

✴︎私自身が、これで成功したわけではありません!全て、仮定と想像です!

マネジャーになることの方が優先度が高い場合、既にある「マネジャーの席」が空いたら座るしかありません。(新設ポジョンを勝ち取る以外は)

まず、どの席に座りたいか、つまり今マネジャーの席に座っているどのマネジャーの仕事をしたいかを決めて、後任として推薦してもらうようにアクションを取ります。経験を積むもよし、二次上司のような力のある人にアピールするもよし。とにかく、次に席が空いた時座らせてもらえるようにするのです。

これですと、誰かがどかないといけないので、とにかく早くマネジャーになりたいなら公募や転職の方が早いです。

上手くやる人は、いつ誰が辞めそうかを嗅ぎ分けたり、意思決定者の目に留まりやすい動きをしたり、何年もかけて「次はこの人」と思ってもらえるよう工作します。皆が優秀な職場では仕事ができるだけではだめだからです。

そういうのがなんとなく好きではない、という人もいるため「この人仕事できるのになぜ偉くならないのかな?」とか「この人、仕事ができないのに偉いのはなんでだろう?」という現象が往々にして起きると思います。

でも、よく考えたらそうです。
すごく偉い人を見上げると、この人の次の人(パイプライン)は誰だろうと考えた時、この辺りから選ばれるのかな?と察しがつきます。社長の候補なら、会社の中の主力事業のトップがなる、とか、管理部門なら長年同じ仕事を一緒にしてきた右腕とか。全然誰も思いつかなかった人が急に抜擢されることは考えにくいです。

似たように、マネジャーの部下に抜きん出ている人がいないときは、外部や別の部の人がマネジャーとして入ってきたり、空きポジションになったりする可能性が高いです。

だから、次に我こそマネジャーが上がりたい!と思う部下の方は、自分が選ばれないときに、自分が「次点」なのか、候補外なのか気になると思います。そこで「なぜ、私は選ばれないのか」「この組織は見る目がない、人を育てられない」という思考に陥ると、そうした負の圧力がじんわりと発言や態度に現れていき、仕事のやり方が恣意的になったり、視野が狭くなったりして自ら目をかけてもらえる可能性を減じてしまう恐れもあるように思います。

そこでマネジャーになれないならその組織を出よう、とははらず次のマネジャーのチャンスを待ちたい、つまり「次点になりたい」ときはどう考えたらよいのか?も考えてみます。

これはマネジャーのやることを見て学び、自分の持ち味で組織に貢献して、その人にとって欠かせない存在となり「次に任せたい」と思ってもらえるようになるのが良い気がします。

だんだん、妄想と想像が暴走してきたのでこの辺りでやめようと思います。そもそも、私は誰もマネジメントしていませんので、的外れかもしれません。(せっかく読んでくださった方、期待はずれでしたら、ごめんなさい)

また、思考が整理できるタイミングで続編を書きたいと思います。

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