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ワーママの気がかり。子どもが病気のとき仕事をどうする問題。

春が近づいている。職場に復帰するママさんが一番多い季節はきっと春。

そして職場復帰で一番の心がざわつくのは「子どもが病気をしたらどうなるんだろう?」ということではないだろうか?

本やネットや先輩ママさんのアドバイスなど、情報はいろいろあるので、もう対策したよ!という人も多いかも知れない。私も情報をいろいろ仕入れていたものの、いざその時がやってくると試行錯誤だった。

看病ができて急変にもぐずりにも対応できて、いつでも来てくれるし何日でも居てくれて…。

そんな自分のコピーみたいな人がいない限り、子どもの病気は仕事に障る場合が多い。

どんなオプションで過去乗り越えたり今乗り越えているか、子どもの病気について思うことをまとめてみたい。

上の子の育休復帰頃、7年前。

世の中は出勤が基本だった。そして、周りの同僚たちはまだお子さんがいない方が大半だったためプレッシャーもあった。

うちの両親はともに遠方のため、夫と話し合い、半休や全休をパッチワーク的に組み合わせて対応していた。

どちらも出社しなければならず完全にアウト!な場合は、私の会社が法人契約していたベビーシッター会社のサービスを使っていた。自宅で看病してもらえるので病気の子どもを連れ回す必要がなく気が楽だった。ベビーベッドやおもちゃも慣れたものが使える。

病気で仕事を休む日のベビーシッター代金は、居住区の制度で半額補助が出るので助かっていた。

例えば、解熱後何日は登園不可といったような感染症で、「もうすでに元気だけど登園できない」期間はあらかじめ日取りが分かるので、遠方からばぁばに来てもらったこともあった。

胃腸炎で入院したときが2回あった。0歳のときは私が1週間、年長のときは下の子がいたので夫が1週間、付き添いで入院した。

退院後もすぐは登園できないため1週間は在宅勤務させてもらい体力回復してから登園した。

ところで、コロナ禍以前でも在宅勤務ができる会社だったのが助かった。

子どもが0歳のときはまだ限定的な制度ではあったけど、その後対象者も日数も無制限になり、在宅勤務の敷居が下がり、子どもも手がかからなくなるにつれ看病しながら在宅勤務をすることもどうにかできるようになった。

下の子の育休復帰後、この1年間。

上の子と下の子は5歳離れているため、その間に仕事も世の中も変わってきた。

在宅勤務が当たり前になり、私の仕事もより「いつ勤務しているか」より「どんな成果があるか」で判断される裁量労働的な色合いが濃くなった。

コロナ禍を経て、また、祖母の介護で遠方の両親が来る事もなくなってしまった。

世の中の子育て支援も活発になった他、コロナもあって病気の人が増えたのか、以前よりシッター会社の予約が取りづらくなった。前日予約のカットオフ時間も前倒しされていた。

そんな状況を総合し、両親とシッターさんの出番が減り、私や夫が休みを取ったり在宅勤務でしのぐことが増えた。

そして我が家には新たに利用できる場所が増えた。居住区の「病後児保育」である。

病後児保育とは、病気が急性期を過ぎ、他の児童に感染しないくらい症状が軽くなったら使える少人数の保育室。医師に利用して良いと書面にサインしてもらい予約を取る。空きがあれば利用できる。

少人数で室内でゆったり過ごさせてもらえるし、希望すれば消化の良い食べ物にしてももらえる。通常の保育園より、お迎えになる熱の基準がわずかに緩い。

急性期は結局自分で見ないと心配な時期だから、それなりに軽くなっての数日を乗り切るのに重宝している。

保育園に戻るにはまだ体力が心配なときや、まだ保育園で病気が流行っているときに心強い。

1年半の間に3回利用し、いつも同じ先生がいらして成長を喜んでくれて泣きそうになった。上の子が小学生になり、兄弟で時間差で溶連菌に感染したときには病児2人を離せて助かった。

病後児保育は普通の園より開室時間が短い。そのため、割と勤務時間が厳密だった上の子のときは、朝も仕事に間に合わず帰りも迎えが間に合わずで利用できなかった。在宅勤務と裁量のある労働に移行したことでこうして選択肢が広がった事はありがたい。

どうしても穴をあけられない性質のお仕事の方は民間の病児保育サービスを利用することになるのだろか。調べたことがあったけど、使わずになんとかなってここまできた。

病後児保育の他に、上の子のときになかった助っ人は、オンラインでお医者さんに往診してもらえるサービス。休みの日や夜間でも診察してもらえてお薬もまとまった量をその場でもらえるため、休み明けの平日を潰さないで済む場合もあり得る。

子どもの病気との付き合い

よくドラマでは、保育園から熱があると急に電話がかかってくる。でも実際は体調不良の予兆があったり、園での病気のトレンドなど、予見できることも増えてくる。

つまり、「保育園を休ませないといけない」という段階の前には、「急な仕事の穴をあけない」ためのあれこれがある。

例えば、生活リズムを整えて病気をしにくい体を作るところから始まり(食事やサプリで体を丈夫にするという人も)、体調を崩しそうとき早退して受診したり、軽い症状のうちに休ませたり、病み上がりにまだ病気が流行っている園にすぐに行かせない、など。

もちろん仕事の重要度とのバランスが大切だけども、「急に」「ガツンと」休むハメになるより、半休や短時間の早退で火が小さいうちに対処するメリットもある…と思うところ。

残念ながら重症になってしまったら一刻も早く回復に努めないといけない。救急車を呼ぶことになるとか、すぐにお医者さんにかけ込まないといけなくなるかもしれぬ状況では他人に任せて仕事をするなんてとてもできない。

そんな時は、仕事の関係者に頭を下げる勇気も必要かもしれない。できることはせめて、普段の仕事の中で信頼関係を作ることくらいかな、と思う。

最後に何より大切だと思うこと

それは自分が健康であること。

仕事で無理をして睡眠不足だと免疫が下がり、子どもの病気ももらいやすくなってしまう。

それに職場でもらってきた病気が家族に感染するのは何より避けたいこと。

なんだかいい感じにまとめようとしているけど、子どもの病気はいつも胸が痛む。

熱が高いのに食べ物をあげて吐かせてしまったり、座薬を入れるタイミングを逃したりと自分を殴りたくなるときもあるし、なんで私がお医者さんじゃないんだろう…と泣きそうな気持ちで回復を待ち待ち心細くなったり、これでもかと毎日かかりつけ医に行ってみたり。

人は失敗によって成長するなら、私の人生の成長の多くは子どもがもたらしているのかもしれない。

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