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【福祉note】『たかさんと私』#39 たかさんのひとりごと

リハビリも進み、自宅での歩行を視野に入れ、階段の上り下りなども練習するようになったたかさん。
元の歩行を取り戻すことはできない、という現実がずっと私の心に引っかかっていましたが、新しい歩き方を確実に自分のものにするたかさんを見ていると、「私も前を向こう」と思うことができました。

特に退院の10日ほど前からは、目に見えてたかさんのひとりごとが増えました。決して不安な様子になったわけではなく、思い出したように素敵な言葉を聞かせてくれます。
そばで聞いていると、記憶を整理しているような印象を受けました。

「くるっ、くるっ、くるっ、怖くな〜い」
「早くしないと落ちちゃう〜 暗くなると落ちちゃう〜」
「靴買った、靴屋さん」
「もしもしですか〜? 電話、もしもし」
「ひろみちお兄さん、ひろみちお兄さん、うふふ」
「お昼から、ガーコ!」
「志村! 志村!」
「おばあちゃん来た」
「ぞう!!!」

ナースエイドさん「何見てるの?」
たかさん「サイコロ」(ちなみに、サイコロは出てきませんでした)

思わず笑顔になる素敵な「たかさん語録」いかがでしたか?

自宅での生活を視野に入れた、病室でのエピソードについてもお話していきましょう。
たかさんと私が奏でる【福祉の音】はまだまだ続きます。


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